北砂の歯科なら砂町北歯科|インプラント・歯周病治療・根管治療・セラミック治療に強い歯医者|江東区

西大島駅と南砂町駅の中間地点である東京都江東区北砂、砂町銀座にある砂町北歯科は、歯を残す事を重視した高品質の総合歯科治療を提供する歯科医院です。歯周病治療、インプラントや精密根管治療やセラミック治療に強く、やり直しの少ない根管治療を提供しています。セカンドオピニオンや小児歯科治療なども対応しています。

院長ブログ

矯正をするならメンテナンスを大切に

皆さんこんにちは。砂町北歯科院長下田です!

矯正に通ってくださっている患者様が多くいらっしゃいますが、矯正治療とは審美面を改善する素晴らしい治療法ですが、一歩間違えると虫歯や歯周組織のトラブルを起こしやすい治療法でもあります。それらを避けるためにもこのブログをぜひ読んで頂けますと幸いです。

結論から言います。

プラークで感染した歯を動かした場合、歯周組織の破壊を起こすことがあります。つまり、歯周病を悪化させてしまうリスクがあるのです。

 

また別の論文でも矯正中における定期的な歯科受診を行わず、口腔内を清潔に保たなければ虫歯のリスクが上昇すると言うことがわかっています。

 

矯正日は矯正のことしか対応しておらず、歯周病や虫歯の管理を行なっておりません。基本的には一般の日に管理をしていることが前提となっております🙏

 

現在矯正中の患者様達にはくれぐれも理解していただきたいのですが、私院長は疾患のトラブルを本気で減らしていきたいと考えています。歯科の疾患は防げるものであり、ヨーロッパなどでは予防の考えが基本となっております。

 

そういうことでですね、矯正じゃない方も本当に皆さんご自身のお身体を大切にして頂けますと私幸せでございます。

 

院長

2024年11月10日 21:06

小児の定期検診について

砂町北歯科・矯正歯科

お子様の健康な歯の成長を支え、将来の口内トラブルを防ぐためには、定期的に歯科検診を受ける必要があります。

学校歯科の検診では問題なかったがレントゲンを撮ると虫歯があったなどのケースはしばしばみら

「小児歯科での検診では何をするの?」「どれくらいの頻度で検診を受けるといいの?」など、小児歯科での定期検診について疑問をおもちの保護者の方がいるのではないでしょうか。

この記事では、小児歯科での子どもの定期検診の頻度や費用、具体的な検査内容について詳しく解説します。

 

目次 [hide]

  • 1 小児歯科では定期検診を受けられる?
  • 2 子どもの定期検診の頻度
  • 3 子どもの定期検診が重要な理由
    • 3.1 虫歯を早期に発見・治療できる
    • 3.2 正しい口腔ケアを身に付けることができる
    • 3.3 歯並びや噛み合わせの異常を早期に発見できる
  • 4 小児歯科での定期検診ではなにをする?
    • 4.1 磨き残しの状態を確認
    • 4.2 食生活を確認
    • 4.3 虫歯の有無を確認
    • 4.4 噛み合わせの状態を確認
    • 4.5 必要に応じてレントゲン検査
    • 4.6 クリーニング
    • 4.7 ブラッシング指導
    • 4.8 フッ素塗布
  • 5 小児歯科での定期検診の費用
  • 6 まとめ

小児歯科では定期検診を受けられる?

定期検診をしている子供

子どもも大人と同じように歯科医院で定期検診を受けることが推奨されており、小児歯科でも定期検診を受けることができます。

各自治体が実施している1歳6か月児健診ではお口の中の検査も行われ、生えている歯の数や虫歯の有無などを確認します。

しかし、次の3歳児健診までの間に虫歯のリスクが高まる時期があります。そのため、1歳6か月児健診を機に、定期的に歯科医院を受診し、子どもの口の中の状態を詳しく診てもらうことが大切なのです。

 

子どもの定期検診の頻度

子どもの定期検診の頻度イメージ

子どもの歯科検診は、当院としての推奨は3ヶ月に1回の頻度で受けるのが理想です。

この頻度での検診が推奨される主な理由は、この期間で歯石やバイオフィルムが形成されるためです。歯石やバイオフィルムは一旦形成されると、通常の歯ブラシでは除去が困難になり、歯科医院で専門の機械や器具を使用して除去してもらう必要があります。

また、フッ素塗布を受けた場合、効果が持続する期間も3〜4か月とされています。そのため、家庭でのケアに加え、定期的に歯科医院でフッ素を塗布することが重要なのです。

 

子どもの定期検診が重要な理由

子どもの定期検診が重要な理由イメージ

子どもの定期検診が重要な理由について、以下に詳しく解説します。

 

虫歯を早期に発見・治療できる

定期的に歯科検診を受けることで、虫歯の早期発見・早期治療につながります。

乳歯は未熟で柔らかいため、虫歯になりやすく、虫歯になると進行も速いです。「乳歯は生え変わるから虫歯になっても問題ない」と考える方もいるかもしれませんが、乳歯の虫歯を放置すると、悪化した口内環境から永久歯に悪影響を及ぼすリスクが高まります。3ヶ月前は何も問題なかったけど、次行ったら虫歯が出来ていたなどのことが起きるのも乳歯ならではかもしれません。

例えば、虫歯菌の増加は永久歯の虫歯のリスクを増大させ、乳歯の虫歯が歯根まで達すると、永久歯の発育不全を引き起こすことがあります。これにより、永久歯が変色したり、正しい位置に生えてこなかったりする可能性があります。

さらに、虫歯が進行して乳歯を抜歯した場合、隣の歯が移動して歯並びが悪くなることもあるでしょう。

このような悪循環を防ぐためにも、定期検診は欠かせません。初期段階の虫歯は自覚症状がないことが多いため、定期的に歯科検診を受け、早期に対処することが大切なのです。

 

正しい口腔ケアを身に付けることができる

子どもの時期から定期的に歯科検診を受けることは、将来の健康の土台を築くうえでも重要です。定期検診を通じて、正しいブラッシング方法や適切な食生活について学ぶことで、口内の健康に対する意識が高まります。

子どものうちから正しいセルフケアの方法を身に付けることで、生涯にわたって自分の歯で食事を楽しむことができるでしょう。そのためにも、子どもの頃から定期検診を受けることが大切なのです。生活習慣は小さい頃からの積み重ねです。

 

歯並びや噛み合わせの異常を早期に発見できる

乳歯から永久歯への生え変わりや顎の成長過程で、歯並びや噛み合わせが悪化する可能性があります。歯並びが悪いと見た目に影響を与えるだけでなく、歯磨きがしにくくなったり、虫歯や歯周病のリスクが高まったりします。

定期的に検診を受けることで、歯並び・噛み合わせの異常を早期に発見でき、矯正治療の相談も可能です。

 

小児歯科での定期検診ではなにをする?

定期検診をしている子供

小児歯科での定期検診で行う内容は基本的に大人の検診内容と変わりありません。

ただし、成長期ということもあり、食事指導や歯質強化のためのフッ素塗布が行われることが多いです。

小児歯科の定期検診で行う内容について、以下に詳しく解説します。

 

磨き残しの状態を確認

小児歯科での定期検診では、歯科医師や歯科衛生士が子どものお口の中の状態を詳細にチェックします。特に、磨き残しが多い部位を見つけることで、ブラッシングの癖やブラッシングが不十分な箇所を把握します。

不適切な歯磨きを続けていると、虫歯になるリスクが高まるため、早期の改善が重要です。

 

食生活を確認

子どもの歯の発育には食生活が密接に関わっています。小児歯科の定期検診では、子どもが普段どのようなものをどれくらいの頻度で食べているかを確認します。特に、虫歯の原因となる糖質を多く摂取している場合は、改善が必要です。

一方で、虫歯を恐れて食事量を過度に制限することも問題です。発育期の子どもには適切な量と質の食事が必要で、栄養不足は成長に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

虫歯の有無を確認

歯科検診では口内を検査し、虫歯の有無を確認します。定期検診を受けることで、虫歯を早期に発見できれば、進行を防ぐことができるでしょう。虫歯を放置すると、急速に進行し、重症化するリスクがあるため、すぐに治療を行うことが大切です。

 

噛み合わせや口腔機能の状態を確認

小児歯科での定期検診では、奥歯の噛み合わせも確認します。奥歯の噛み合わせが適切でない場合、将来的に歯列不正や不正咬合のリスクが高まるため、早期の診断が重要なのです。歯列不正を引き起こす口腔習癖や機能の問題もしっかりしっかり診査していきます。

早い段階で問題を発見できれば、抜歯や広範囲にわたる矯正治療に頼ることなく、歯並びの異常を予防・改善できるでしょう。

 

必要に応じてレントゲン検査

目視だけでは確認が難しい場合、必要に応じてレントゲン検査を行います。

特に、乳歯から永久歯への生え変わり期には、永久歯が正しい方向で生えてくるかをチェックするためにレントゲン撮影が必要です。永久歯の位置や向き、さらには乳歯や永久歯が生えてこない場合の先天性欠損の疑いも確認できます。

 

クリーニング

小児歯科での定期検診では、歯のクリーニングも行います。歯科医院で歯のクリーニングを受けることで、普段のブラッシングでは除去できない汚れをしっかりと取り除くことができます。クリーニングを受けることで、口内の細菌数が大幅に減少し、虫歯予防に有効です。

 

ブラッシング指導

小児歯科での定期検診では、日頃の歯磨きで行き届かない箇所を調べます。その後、お子さんの歯並びに適した歯磨きの仕方を指導します。歯科医院でブラッシング指導を受け、自宅で実践することで、虫歯の予防につながるでしょう。

 

フッ素塗布

小児歯科の定期検診では、フッ素塗布も行われます。フッ素を歯に塗布することで、歯質が強化されるため、虫歯の予防につながります。

フッ素の効果が持続する期間は3〜4か月間程度です。健康な歯を維持するためには、この期間を目安に定期的にフッ素塗布を受けることが推奨されます。

 

小児歯科での定期検診の費用

小児歯科の定期検診の費用イメージ

小児歯科での定期検診にかかる費用は、東京都江東区においては無料です。

まとめ

定期検診をしている子供

小児歯科の定期検診は、子どもの健康な歯を育成し、将来的な口内トラブルを予防するために非常に重要です。

定期検診では、虫歯の有無や食生活、歯並びや噛み合わせの状態を確認します。また、歯のクリーニングやフッ素塗布を行い、虫歯を予防します。

虫歯だけでなく歯並びの問題や、永久歯への影響を考慮しても、子どもの発育段階において定期検診は欠かせません。3か月に1回の頻度を目安に歯科医院で定期検診を受けましょう。

定期検診を検討されている方は、東京都江東区北砂にある砂町北歯科にご相談ください。

2024年10月01日 12:50

芸能人のように白い歯に。ホワイトニングの話

ホワイトニング

みさなん今日は東京都江東区砂町北歯科院長の下田です。

同じ顔でも口元の印象は大切なものです。

具体的に当院でのホワイトニングがどうなのかについてお話しいたします。

 

最近は自分でのホワイトニングということで、某大手〇〇ZAPさんとかで宣伝していますが、あれは本義的なホワイトニングではございません!歯が白くなる歯磨き粉なども同様です。

 

歯科医院とサロンで行うホワイトニングの違い

サロンやインスタグラムで見かけるような自宅で行うセルフホワイトニングは着色やくすみを落として自分の本来の白さに近づけることは可能ですが、それ以上に白くすることはできません。

なぜなら、歯科医院でないホワイトニングサロンや市販品で使用できるホワイトニング剤は、資格がなくても取り扱える材料を使用しているため、歯の表面部分にしか作用しないので着色やくすみを取る程度までの効果となってしまいます。(重曹、ポリリン酸、炭酸カルシウム、メタリン酸など→これらは市販で売られている歯磨き粉などに使用されています)

歯科医院では、医療機関でしか取り扱えない薬剤を用いて(過酸化水素、過酸化尿素など)歯の内側に薬剤浸透させ、漂白することで表面だけでなく内側まで白くします。

リスクの伴う処置なので、専門の知識・国家資格を持った歯科医師・歯科衛生士が安全に行います。←ここ大事です。

ですので、歯をそもそも白くしたい方は歯科医院での説明をしっかり聞いた上でホワイトニングするのをおすすめします!歯そのものをより明るく・白くするには歯科医院での処置でしか叶えられません。

 

歯の色は象牙質の色で決まる

歯は、主体をなしている「象牙質」、表面を覆って象牙質を守る役割を果たす「エナメル質」、血管や神経などが通る「歯髄(しずい)」、エナメル質と象牙質の間にある「セメント質」などで構成されています。
エナメル質は色が薄く半透明なので、エナメル質を通してその内側の象牙質が透けて見えます。歯の本来の色は、象牙質の色にある程度左右されるといえます。
象牙質は乳白色ですが、肌や髪の色と同じように個人差があるので、生まれつき白い人もいれば、黄色味を帯びた人もいます。また、エナメル質の厚さや透明度、凹凸などによっても、歯の表面に光が反射することで白っぽく見えたり、象牙質の色の見え方が変わったりします。
歯の構造

加齢や生活習慣で歯が黄ばんでいく

もともと歯が白かった人でも、年を重ねるとともに少しずつ白さを失い、黄ばんでくることがあります。加齢によって象牙質そのものの色が濃くなっていくこともありますが、
原因のひとつはステイン(着色汚れ)です。毎日摂っている食べ物や飲み物、嗜好品の色素がエナメル質表面の膜と結びつき、ステインとなって歯に付着、蓄積します。ステインの元となる食べ物等には次のようなものがあります。

歯に着色しやすい食べ物・飲み物

  •  タバコ……タバコのヤニ(タール)が歯にこびりつき、歯の色が茶色くくすんでくる。
  •  コーヒー、紅茶、ウーロン茶 ……コーヒーや紅茶に含まれるタンニン、カテキンなどが黄ばみの原因となる。
  •  赤ワイン、チョコレート、グレープジュース ……ワインやチョコレートに含まれるポリフェノールがステインとなる。赤ワインはタンニンも含んでいる。
  •  カレー粉、醤油、ケチャップ、ソースなど ……調味料に含まれる着色料で着色する。
外因性の黄ばみと呼ばれるものです。
 

外因性の歯の黄ばみ対策

image

着色や歯垢・歯石・虫歯による歯の黄ばみは歯科医院で落とすことができます。いくら磨いても取れない歯石も、歯のクリーニングで落としたり、取れない着色もエアフローという道具を使ってキレイに落とすことができます。

通っていただいている方はご存知のように当院はエアフローによるメンテナンスで毎回ピカピカにスタッフが仕上げてくれています。

また、虫歯があっても削って歯の色を合わせた治療をすることで、天然の歯の色と同じ色味に回復することも可能です。ただし、樹脂による治療は着色しやすく、経年劣化して変色してしまうとなかなか色味は戻りません。これらのやり変えも必要に応じて歯医者さんにお願いしましょう。

ただし、歯のクリーニングでは、汚れや着色、歯垢や歯石は取れても元々の歯を白くすることはできません。元々の歯より白くするにはホワイトニングなどの別の施術が必要です。

 

内因性の歯の黄ばみ対策

image

もともとエナメル質が薄い場合や加齢による黄ばみは、歯のクリーニングでも白くはなりません。そのため、歯を白くするためにはホワイトニングなどの施術を検討する必要があります。

他にも、薄いセラミックのシェルを貼るラミネートベニアや、歯のマニキュアなどもありますが、ラミネートベニアは問題のない歯に貼ることはお勧めしないことが多いです。

また、歯のマニキュアは色ムラや着色、虫歯の原因になりやすいという観点から、当院では取り扱っておらず、患者様にも推奨はしていません。

歯医者によって考え方は異なると思いますが、内因性の黄ばみに対する対策は、当院ではホワイトニングが第一選択肢となると考えています。(ただしホワイトニングが有効でない方もおられます)

当院のオフィスホワイトニングは3回ブーストを行なってホワイトニングを行います。

通常他院さんの場合だと1回でいくらだったり、1歯あたりいくらなどの設定をしていますが、結果的に当院より高くつく場合がございます。

特に初めてホワイトニングをされる方だと1回のブーストでは満足いくような結果は得られない場合がほとんどです。

 

最後に費用に関して記載しておきます。

診療項目 料金
オフィスホワイトニング 33,000円
ホームホワイトニング 22,000円
デュアルホワイトニング 49,500円

また当院に通院されている方限定のキャンペーンはデュアルまたはオフィスホワイトニングをおすすめしております。
2024年09月12日 16:35

お口ポカン 口腔機能発達不全症についてわかりやすく解説

皆さんこんにちは!東京都江東区北砂の砂町北歯科院長下田です。

今回のテーマはお子様のお口の機能についてお話しいたします。

お口の機能は

①「食べる機能」②「話す機能」③「その他機能」

の三つがありますがそれらがうまく機能しない状態のことを口腔機能発達不全症といいます。

口腔機能発達不全症の病態とは

上記の①「食べる機能」②「話す機能」③「その他機能」

が十分に発達していないか、正常な機能獲得ができておらず、摂食機能障害の明らかな原因疾患がなく、口腔の機能の定型発達において個人的因子あるいは環境因子に専門的な関与が必要な状態とされています。

口腔機能発達不全症を放置すると、次のようなリスクが生じます。

歯並びが悪くなる、呼吸がしにくくなる、姿勢が悪くなる、顔の発達に悪影響を及ぼす、 口腔機能低下症になるリスクが高まる。

口腔機能発達不全症は、口腔機能が低下すると、食欲も低下し、栄養が偏り不足するようになります。その結果、筋量や筋力が減少し、免疫、代謝といった機能も低下します。

しかしながら、たとえ遅れていても、早期に発見して良いタイミングで介入すれば軌道修正ができ、今後の発達が見込まれます。
この疾患の対象が15歳未満であることの理由もここにあります。
発見が早いほうが軌道修正しやすいため、検診のたびに口腔の機能を診ることをルーティンワークにすることが求められます。

つまり、18歳未満の小児で障害がないにも関わらず、食べる、話すなどの口の機能が十分に発達していない状態です。骨格の異常を整える治療は子ども時期にのみ可能なため、早い段階での治療やトレーニングが大切です。口の機能が十分に発達できていないので、早く対応しましょうということです。

 

砂町北歯科・矯正歯科

口腔機能発達不全症の検査

検査では、保護者さまからの聞き取りのほか、かみ合わせや呼吸の状態、歯並びやのどの形態、口を閉じる力や舌の力の測定を行います。

口腔機能発達不全症対応の基本的な流れ

対応については、日本歯科医学会「小児の口腔機能発達評価マニュアル」にある「口腔機能発達不全症に関する基本的な考え方」に沿って実施します。
基本的な流れとしては、生活指導によって生活や食べ方を見直しながら、問題があった形態や機能に対する対応を進めていきます。項目ごとの対応方法と流れを、下記にまとめました。

【STEP1】生活指導

  • 姿勢の改善
  • 食事のアドバイス
    -食環境(机・椅子の高さ、食事の雰囲気)
    -食形態
    -正しい食べ方・飲み方
  • 遊びのなかで取り入れられるトレーニング

【STEP2】器質(形態)への対応

  • 萌出遅延への対応
  • 齲蝕の治療・予防
  • 舌小帯付着異常への対応

※歯列・咬合の改善を優先しないと口腔機能の改善や発達が望めない場合は矯正治療を優先(本疾患の適応外)

【STEP3】機能への対応

  • 口腔習癖の中止支援
  • 運動訓練
  1. 口唇閉鎖訓練
    ・子ども自身が行う訓練(舌まわし、上唇のばし、上唇ひっぱり、エアーストレッチ)
    ・保護者が行うストレッチ
    ・口唇のストレッチ
    ・口腔周囲筋の筋力向上(イー・ウーと発音するMFT、りっぷるとれーなー、ボタンプル、木べら・定規などを使ったトレーニング、うがいトレーニング、ガラガラうがい、あいうべ体操)
    ・遊びのなかで行うトレーニング(顔じゃんけん、吹き戻し、風船ふくらまし、風車まわし)
  2. 咀嚼・嚥下訓練
    ・MFT(ティップ、スポット、ポッピング、オープンアンドクローズ)
    ・ガムトレーニング
  3. 構音にかかわる訓練
    ・MFT(ポッピング、オープンアンドクローズ、“カッ”)
    ・ことば遊びによる運動訓練(はっきりことば、早口ことば)
  4. 呼吸にかかわる訓練
    ・鼻深呼吸
    ・あいうべ体操
    ・遊びのなかで行うトレーニング(風車まわし)

口腔機能発達不全症の症状と治療

1)歯の萌出遅延 歯がなかなか生えない
歯が生えるのが、乳歯で6ヶ月以上、永久歯で1年以上遅い場合は、口腔機能発達不全症となる可能性があるため、保護者さまと歯科医師とで相談し、何らかの対応をとります。

 

2)食の問題 食べる量にばらつき、強い偏食、小食、食べるのに時間がかかる
哺乳量や食べる量、回数にばらつきがあったり、偏食で同じものだけを食べたり、あるいは小食で体重が増えない、食べるのに時間が長くかかることがあると、口腔機能の発達に悪影響となります。
飲み込む機能(嚥下機能)、大きい虫歯、口の乾燥(ドライマウス)が原因であれば、これらを改善するため、治療していきます。

 

3)口呼吸(口唇閉鎖不全症) いつも口をポカンと開けている
口呼吸をしていると、かみ合わせや歯並びが悪くなりがちなだけでなく、大人になってからの睡眠時無呼吸症候群の要因にもなります。歯科医院や自宅でトレーニングを行い、改善を目指します。ADHDなどとも関係があると言われているので適切に対応が求められます。

 

4)口腔習癖 指しゃぶりが止められない
指しゃぶり、つめ咬みといった癖は、口周囲の筋肉に悪影響を及ぼします。その結果、連鎖的に問題が起こる傾向が見られ、指しゃぶりが口呼吸、歯並びの悪化、発音障害、低位舌、いびき、睡眠時無呼吸症候群へとつながっていくこともあります。悪循環は早めに断ち切ることが大切です。
指しゃぶりは本人にとって癒しの作用もあるため、4歳頃に心理面や生活リズムを整えることで、自然に止めるよう促します。永久歯が生えてきても癖が続いていると悪影響を避けられないため、本人に自覚してもらい、歯科医院にてトレーニングを行うことで改善を試みます。
主な口腔習癖(こうくうしゅうへき)
指しゃぶり/おしゃぶりの常用/タオルしゃぶり/つめ咬み/唇をかむ・吸う/舌を前に出す/飲み込む時に舌を前に出す/低位舌/頬杖

 

5)発音(構音)障害 ことばがうまく聞き取れない
発音障害があると、ことば通りの音がうまく発音できず、言いたいことが相手によく伝わらなかったり、周囲とのコミュニケーションに支障をきたしたりします。
歯科医師・歯科衛生士のもとで発音訓練を行うほか、舌小帯(ぜつしょうたい)が短い場合は切除することもあります。舌小帯は舌の裏側についているヒダで、これが短いせいで発音しづらいのであれば(舌小帯短縮症)、切ることで改善します。

 

6)いびき、睡眠時無呼吸症候群 いびきがひどい
鼻づまり、口呼吸、扁桃肥大などは、いびき、睡眠時無呼吸症候群の発症に関与していると考えられます。さらに、小児のいびき、睡眠時無呼吸症候群は歯並びに悪影響を与えることがあり、大人になってからの睡眠時無呼吸症候群の発症要因となるため、早期の改善が必要です。
治療では、口のトレーニング、矯正治療(床矯正)、などを行います。

 

当院ではしっかりとした検査を行い、子供一人一人に合わせた指導を心がけています。

お気軽にご相談くださいませ。

 

砂町北歯科

2024年09月11日 12:28

東京都江東区大人の歯科検診をわかりやすく5分で解説!

東京都江東区大人の歯科検診をわかりやすく5分で解説!


江東区北砂砂町北歯科の下田隆司です。東京都江東区の大人の歯科検診のはがきが届き、詳しく知りたい方のために大人の検診がどのようなものかわかりやすく解説致します。

下記は江東区大人の歯科検診の公式サイトとなります。

江東区の大人の歯科検診のリンク

R6おとなの歯科検診
対象者


江東区に住所のある方で令和6年度内(令和6年4月1日から令和7年3月31日まで)に20・25・30・35・40・45・50・55・60・65・70歳の誕生日を迎える区民の方です。


自己負担金、受診方法


無料
電話等で実施医療機関へ予約し、お送りした受診券シールと身分証明書(健康保険証や運転免許証などご本人確認できるもの)を実施医療機関へお持ちください。
実施医療機関で検診をお待ちいただいている時間で「おとなの歯科検診受診票」に必要事項の記入をお願いいたします。

健診内容


現在歯・喪失歯の状況、歯周組織の状況、口腔内清掃状態等

  1. 決められた10歯の周りの歯肉の状態を検査します。
  2. むし歯、詰め物の状態、歯肉や粘膜の状態の確認をします。
  3. かみ合わせの状態を確認します。
  4. 口臭や歯並びなど、気になることの相談。
    ※こちらはレントゲンなどを撮影しないので確定診断とはなりません。あくまでざっくりとした診断となります。

歯周病ってどんな病気?


歯周病は歯茎に炎症がある状態が継続してしまうと、歯を支えている骨が溶けてなくなって行く病気です。殆どのケースで無症状のうちに進行していくため、静かな病気と言われています。

歯周病の治療に関しては下記記事に詳細に解説しておりますので歯科医院に受診する前の基礎知識として、さらには今後の歯周病の予防のために読む事をお勧め致します。

また歯周病のことについて詳しくしりたい場合は当院の歯周病の説明を参考にしてください。

下記リンクをクリック
https://sunamachikitashika.com/periodontal.html

2024年09月10日 16:12

歯に隙間があって染みる

他院からのセカンドオピニオンで来院されました。
主訴(主な症状)は上記のとおりで、他院で処置をした歯が隙間があって痛いとのことでした。
 

歯がしみる場合は、さまざまな原因が考えられます。ひとつの原因だけではなく、複数の原因が重なっている場合もあります。歯がしみる代表的な3つの原因は、下記の通りです。

・虫歯

歯がしみる原因として最も可能性が高い疾患が虫歯です。虫歯が進行して歯の神経の近くまで到達すると、冷たい食べ物や飲み物で歯がしみる症状が見られます。

・歯周病

歯周病は、歯ではなく歯の周囲の歯肉の疾患です。歯肉が炎症を起こして歯茎が下がり、歯の根元が露出すると、飲食や歯磨きの際に歯がしみることがあります。

・知覚過敏

知覚過敏では、内側の敏感な象牙質が露出している状態です。歯の表層の丈夫なエナメル質が欠けたり薄くなったりして、歯がしみたり痛みを感じたりします。

今回はシンプルに虫歯が原因。

ところが他院では治療に取り合ってもらえず、困ったということで当院に受診されました。
 

歯がしみる虫歯の特徴・原因・治療方法

 

虫歯とは、口内で虫歯菌と呼ばれる細菌が繁殖し、歯を溶かす酸を出すことで歯に穴が開くなどのダメージを受ける疾患です。虫歯が一定上進行すると、飲食や歯磨きなどの刺激が神経に伝わり、歯がしみたり痛みが生じたりといった症状が出てきます。

一度虫歯に侵された歯は自然に治ることはなく、放置していると虫歯が徐々に進行してしまうため、歯科医院での治療が必要となります。ごく初期の虫歯を除いては、虫歯に侵された部分は削り取る以外に方法がありません。削った歯の状態に応じて詰め物や被せ物を装着して機能回復を図ることが、虫歯の一般的な治療法となります。
しかしながら適切な時期に適切な介入方法を選択することにより切削での治療を避けられる場合もあります。

1.虫歯の原因

虫歯は、虫歯菌と呼ばれる細菌が口内で繁殖することが原因で罹患します。虫歯菌は人間の口内に一定数存在しており、食べ物などに含まれる糖分を餌として繁殖する性質を持つ菌です。口内が食べカスなどで汚れている時間が長いと、餌となる糖分が豊富であるため虫歯菌が繁殖しやすく、虫歯になりやすくなります。

虫歯を予防するためには、虫歯菌の餌となる糖分を与えないよう甘いお菓子やジュースを控えたり、丁寧に歯磨きを行って食べカスを除去したりすることが重要です。

2.虫歯の治療方法

虫歯は歯科専門用語で「カリエス」と呼ばれ、その頭文字である「C」と0~4の数字の組み合わせで、虫歯の進行度を示します。虫歯の進行度ごとの治療方法は、下記の通りです。

・C0

C0は、歯に小さな穴が開く程度の初期の虫歯です。フッ素を塗付して歯の再石灰化を促すことで、歯を削らずに治療できる場合もあります。同時にセルフケアとなるブラッシング指導も行われます。

・C1

C1は、歯の表層を覆うエナメル質のみに穴が開いた、軽度の虫歯です。再石灰化での治療はできないため、歯を削って詰め物を装着する治療が必要となります。

・C2

C2は、エナメル質の下にある象牙質まで到達した中程度の虫歯です。象牙質は知覚があり刺激を感じる部分であり、治療には痛みが伴う可能性があるため、麻酔をして歯を削って詰め物や被せ物を装着します。

・C3

C3は、歯の神経まで虫歯が到達した状態です。神経まで進行している場合は、激しくしみたり痛みを感じたりします。そのため、麻酔をして歯を削り神経を取り除く根管治療を行い、内部を消毒して薬剤を詰めた後、被せ物を装着します。

・C4

C4は歯のほとんどが欠損し、歯根にまで虫歯が到達している末期の状態です。神経が死んでいるため、痛みは感じなくなります。歯を残せる場合は根幹治療を入念に行い、土台を立てて被せ物を装着します。歯を残せない場合は抜歯を行い、入れ歯やブリッジの装着を検討します。

江東区北砂の砂町北歯科では、極力歯を削らないことを目標として患者さんの治療にあたっています。

ご希望の患者様は当院への受診お待ちしています。​​​​​​

2024年09月09日 13:57

歯のホワイトニング

ホワイトニング

歯のホワイトニングについて

 

歯みがきや歯のクリーニングでは落ちない、加齢や飲食物による着色を歯を削ることなく白くする方法で、その方本来の歯の色よりも白くすることが出来ます。

 歯の表面にホワイトニング剤を塗布し、歯の黄ばみやくろずみ色素を分解して歯を白くしていきます。 天然の歯を白くしていくため、自然な色の仕上がりになり、笑顔の魅力度が格段にアップします。歯医者でしか扱えない薬剤を使用します。

歯科医院とサロンで行うホワイトニングの違い

サロンやインスタグラムで見かけるような自宅で行うセルフホワイトニングは着色やくすみを落として自分の本来の白さに近づけることは可能ですが、それ以上に白くすることはできません。

なぜなら、歯科医院でないホワイトニングサロンや市販品で使用できるホワイトニング剤は、資格がなくても取り扱える材料を使用しているため、歯の表面部分にしか作用しないので着色やくすみを取る程度までの効果となってしまいます。(重曹、ポリリン酸、炭酸カルシウム、メタリン酸など→これらは市販で売られている歯磨き粉などに使用されています)

歯科医院では、医療機関でしか取り扱えない薬剤を用いて(過酸化水素、過酸化尿素など)歯の内側に薬剤浸透させ、漂白することで表面だけでなく内側まで白くします。

リスクの伴う処置なので、専門の知識・国家資格を持った歯科医師・歯科衛生士が安全に行います。←ここ大事です。

ですので、歯をそもそも白くしたい方は歯科医院での説明をしっかり聞いた上でホワイトニングするのをおすすめします!歯そのものをより明るく・白くするには歯科医院での処置でしか叶えられません。

このような人におすすめ

  • 加齢変化による歯の黄ばみが気になる方(20代から黄ばみはじめます)
  • 今よりも、もっと美しく白い歯を手に入れたいと思う方
  • 歯に負担をかけることなく、健康的に白い歯を手に入れたい方
  • 自然な色の仕上がりを希望されている方
  • 自分の笑顔にもっと自信を持ちたい方
  • 挙式を控えている方

タイプ別のホワイトニング(3タイプ)

1. オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは,すべての行程が歯科医院で行われる方法です.ご自分で薬剤を扱う必要がないため美容院感覚でホワイトニングしていただけます。所要時間は1時間半程です。
ホワイトニング効果のあるジェルを歯に塗って、 光や熱で活性化させ、歯の黄ばみを分解していきます。高濃度の薬剤を使用するので一回でも白さを実感していただけます。当院では基本的に3回コースを推奨しています。

2. ホームホワイトニング

自分専用のマウスピースを作成または既成のホワイトニングトレーを使って自宅で行うホワイトニングです。オフィスホワイトニングよりも低濃度の薬剤を使用するので歯が白くなるスピードは遅めで、毎日1~2時間使用しないと白さを実感できない場合がありますが、繰り返していくと薬剤が浸透していくので、時間や回数を重ねた分だけオフィスホワイトニングよりも白さを期待できます。
また、マウスピースがあれば薬剤を買い足すだけで気軽にいつでも好きな時に再開することができます。

詳しくはスタッフに問い合わせください。

3. デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法です。
歯の白さに対する即効性と、持続効果が高いです。
オフィスホワイトニングで歯の表面を漂白した後、ホームホワイトニングで白さを持続、さらに歯の内部に浸透させより白くしていくのでホワイトニング効果を実感しやすいです。

オフィスとホームの利点・欠点

  利点 欠点
オフィス
  • 短時間で白くできる。
  • 自分で管理することなく手軽にできる。
  • 使用するホワイトニング材の濃度が高い為、人によってはしみる。
  • 短時間で白くできるが後戻りが早い。
ホーム
  • 薬剤を時間をかけて深くまで浸透させることができ、白さが長持ちする。
  • マウスピースを作成すれば自宅で好きなときにホワイトニングができる。
  • 歯の奥まで時間をかけて白くしてくれるのより白くできる。
  • 効果が実感できるまでに時間がかかる。
  • 自分でマウスピースに薬剤を入れて装着する必要がある。
  • マウスピースと薬剤の管理が必要。 
2024年09月09日 13:53

2024年の夏休みの休診日について

今年は8/11-8/15までお休みをいただきます。
2024年08月01日 22:23

2024年度の土曜日の営業について

平素より当院をご利用いただきありがとうございます。
2024年度ですが、院長が年間コースの勉強会に参加するため毎月最低一度は土曜日にお休みをいただきます。

土曜日は多くの患者様にご利用いただいておりご迷惑をおかけいたします。

臨床能力の向上をますます目指していきますので、ご理解並びにご容赦くださいませ。
2024年04月19日 15:26

2024年GWの予定について

今年度のGWは4/28-30までお休みをいただき
その後5/1-5/4まで営業いたします。
5/5.6は休診の予定です。
詳細はカレンダーをご確認ください。
2024年04月19日 15:23