セラミック治療とは
セラミック治療とは、セラミック製の詰め物・被せ物(差し歯)を用いて「歯の色」「歯の形」「歯並び」をより美しく、本来の歯のようにする治療です。
保険が適用できる被せ物(差し歯)の場合、金属を含んだ素材、あるいは限られた素材でしか治療することができません。
そこで当院では、自費診療となりますが、セラミックを使用することで、より綺麗に美しく仕上がるように治療しています。
セラミック治療は、一時的に歯を白くするホワイトニングとは異なり、着色や変色が非常に少なく、白さを長期間維持することが可能です。
ただし、セラミックを被せたり詰めたりする治療となるため、すでに治療された歯でない場合は「歯を削る」必要があります。
歯を削るのは悪いこと?
歯を削らないことを目標としている当院ですが、歯を削るのは虫歯や神経の炎症が起きているのが理由です。
神経にばい菌が入っている場合や虫歯ができている場合は、治療のために歯を削らないと我慢していてもどんどん悪化して治療が苦しく、難しくなっていくだけです。
歯を削った方がいいというわけではありませんがこの場合は削らなければ治療ができませんので仕方ないということになります。
歯を削らないことにこだわりすぎて、病気の歯を放置することを希望する事がありますが、これは後で治療を行った場合より大きく歯を削ることになるか、最悪歯を失うことになりますのでお勧めできません。
「絶対に歯は削らない方がいい!」と思いこまないようにしてください。
また、歯の色合いや形態が気になる場合、歯の生え方の問題で虫歯や歯周病になりやすい場合などは歯を削って詰め物やかぶせ物を行うこと、きれいな歯の色合いを得ることや、清掃しやすい形態にして今後の歯の寿命を長くできる場合もあります。
上に書いてある過去に治療した詰め物から虫歯になってきている場合なども、放置するよりは治療を行って清掃しやすい形にする方が長持ちしやすくなります。
妥協しないこだわりのセラミック治療
1. 精密なセラミック治療を提供
精密審美歯科治療で使用する拡大鏡は、歯を肉眼の4倍から20倍に拡大して見ることができるため、差し歯(被せ物)と天然歯の間にできる隙間を限りなく無くすことが可能です。
精密な治療は、虫歯の再発リスクを大幅に低減し、詰め物や被せ物、差し歯を長持ちさせることに繋がります。
口腔内の健康を保つには、こうしたミクロレベルでの細かい治療が不可欠なのです。
セラミック補綴は精度と適合こそが全てとなります。
適合・精度が悪い詰め物や被せ物は、食べ物や細菌の滞留を引き起こしやすい状態を招き、せっかく治療をしても再度虫歯になる可能性が高いため、やり直しをご提案させていただくことも少なくありません。
2. 再治療の可能性を抑える精密根管治療
当院は神経治療を行う際に必要に応じてラバーダムを使用しています。
ラバーダムを用いることで唾液を遮断し、根管内への細菌の混入を防止して再治療の可能性を低くするよう努めています。
清潔な処置、精密治療を行うことで虫歯の再発や再治療の可能性を抑えます。
3. 集中したオーダーメイド治療
当院では患者様のご希望により、短期集中治療を行っています。
一回の治療時間を長く取ることでより良い結果での治療を終えることが可能です。
歯周病や根の治療の必要性がない場合は1〜2ヶ月程度。
根の治療の問題がある場合は3ヶ月以内の治療期間が目安となります。
ただし、症状や治療本数により、一回の治療時間や治療期間は異なります。
数ヶ月かけて治療がかかるのは完全オーダーメイドでのスペシャルな1本を作り上げるためです。
4. ゴールをイメージしたプロビジョナルクラウンの作製
最終的にセラミッククラウンを装着する前には、必ず仮歯を作製・装着し、噛み合わせや歯の形態、歯肉との調和などをチェックします。
仮歯は、治療期間中の見た目の回復や噛み合わせを見るためだけではなく、歯肉の状態を改善したり、噛み合わせなどの機能性を改善したりする目的もあります。
この段階で、患者様のご要望を聞きながら仮歯の形状などを微調整し、最終的に理想的な差し歯に仕上げます。
最終的な被せものは無調整でセットすることを目標としています。
5. 豊富なオールセラミックの種類
美しさや耐久性に優れているジルコニア、PFZなどをご用意しております。
特にジルコニアは人工ダイヤモンドと呼ばれ、セラミックの中でも審美性・耐久性に定評がある素材です。
当院が一緒に仕事をしている技工士さんはセラミックのスペシャリストで非常に精度の高いものを作り上げてくれます。

セラミック担当歯科技工士
歯科医師との密な連携のもと、質の高い補綴物の提供に努めています。
特にセラミック製作を得意とし、CAD/CAM技術と熟練のアナログ技術を融合させ、精度の高い仕上がりを実現しています。
自然な色調と優れた耐久性を兼ね備えた補綴物で、患者様の笑顔と自信ある毎日をサポートいたします。
保険と自費の補綴物の比較
保険の補綴物
保険のきく補綴物は、主に金銀パラジウム合金と呼ばれる金属を材料として使います。
金属は十分な強度はありますが、入れる場所によっては目立ってしまい、審美性に問題が出る他、年数が経つと腐食して歯との間に隙間があき、虫歯の再発を起こしやすい、金属アレルギーを起こすことがある、などの問題を起こすことがあります。
メタル(インレー・クラウン)
いわゆる、銀歯です。
主に金銀パラジウム合金を使用し、歯を部分的に覆う場合にはインレー、全体的に覆う場合にはクラウンとなります。
メリット
- 治療費が安い(5,000円~7,000円程度)
- 十分な強度がある
デメリット
- 銀色なので見える位置だと審美的ではない
- 金属アレルギーのリスクがある
- 金属の溶け出しで、歯茎の色が黒っぽくなることがある
- 自費のものに比べて虫歯の再発が起こりやすい
硬質レジン前装冠
前歯の被せ物で、金属のフレームの前面に白いプラスチックを貼り付けたものです。
メリット
- 安価で白い前歯を入れられる
デメリット
- 年数とともに黄ばんでくる
- 金属アレルギーのリスクがある
- プラークが付きやすく、磨きの状態が悪いと歯茎に炎症を起こしやすい
CADCAM冠
保険収載の白い被せ物です。
コンピュータで歯の形を作成し、機械でハイブリッドレジンのブロック材を削り出して作る被せ物です。
メリット
- 銀歯に比べて審美性に優れている
- 金属アレルギーの心配がない
- 保険適用なので安価である
デメリット
- 材料に年数が経つと多少の変色がある
- 金属冠に比べると強度が低いので、歯ぎしりのある方や噛む力の強い方には不向き
- 全ての歯が保険適応ではない
- 脱離したり、割れたりしやすい(およそ2年程度)
自費治療の補綴物
自費治療の補綴物は、保険適用以外の材料を使ったもので、主にセラミックを使ったものや貴金属を使ったものになります。
自費の材料は、体に害が少ない、またはほとんど害がないものを用いており、セラミックを使用する場合には歯の色や質感を再現できるので、非常に審美的な治療ができます。
e-max(イーマックス)
e-max(イーマックス)は、近年開発された新しいセラミック素材です。
強さと審美性をバランスよく兼ね備えており、特に前歯に適しています。
メリット
- 天然歯に限りなく近づけた見た目を再現できる
- 強度に優れる
- 金属アレルギーを起こさない
- 年数が経っても色合いが変わらない
- プラークが付きにくいので、歯や歯茎を保ちやすい
- 劣化しないためむし歯の再発を起こしにくい
デメリット
- 強い力がかかる歯の場合、割れることがある
- 材料の厚みを持たせるために、歯を削る量が多少多めになる
- 保険がきかないため治療費が高め
ジルコニア
ジルコニアもセラミックの一種で、他のセラミックに比べてダントツに優れた強度と耐久性を持っています。
メリット
- 非常に頑丈なので、義歯やブリッジにも使用できる
- 審美的で、年数が経っても変色しない
- 金属アレルギーを起こさない
- プラークが付きにくいので、歯や歯茎を健康に保ちやすい
- 劣化しないためむし歯の再発を起こしにくい
デメリット
- 保険がきかないため治療費が高め
治療には様々な選択肢があります。
100点に近い治療法は存在していますが、100点満点のものはやはり自分の歯であり、それを守るためにどうするかということが一番大切です。
場合によっては歯周外科など手術を伴うこともありますが、安定した歯周組織を構築して治療することも長持ちの秘訣となります。
色々なメリットデメリットがありますので治療にお悩みの方はお気軽にご相談ください。
実際の症例についてはこちらの症例集をご覧ください。
料金・お支払い方法
料金表
emax Inlay | 99,000円(税込み) |
---|---|
Gold Inlay | 時価 |
emax Crown | 154,000円(税込み) |
フルジルコニアクラウン | 165,000円(税込み) |
PFZ(オールセラミック) | 198,000円(税込み) |
メタルボンド | 209,000円(税込み) |
Gold Crown | 時価 |
※上記価格にはTeC(仮歯)、プロビの値段も含まれています。
お支払い方法
当院では、保険治療の場合でも現金だけでなく、クレジットカード、QRコード(PayPay、楽天Pay、交通系)決済が可能です。
自費治療でローンによる分割払いをご希望の場合は、デンタルローンのご案内も行っております。