保険診療と自費診療の違いについて

自由診療と保険診療の違いを納得できるように徹底解説

「自由診療と保険診療の違い」というテーマは、歯科治療を考える多くの患者様が関心を持つ重要なポイントです。
「自由診療のメリット」「保険診療との違い」「治療方法」「耐久性」「コスト比較」 について詳しく解説します。

保険診療と自由診療の根本的な違い

「保険診療とは?」「自由診療のメリットとは?」何が違うのかなかなかわかりづらいかもしれませんが、わかりやすく表にまとめています。

保険診療 自由診療
目的 最低限の機能回復 機能性・審美性・耐久性の向上
治療方針 できるだけシンプルに短時間で治療 患者様の要望に合わせたオーダーメイドの治療
制約 使用材料・治療方法が法律で制限される 高品質な材料と最新の技術を自由に選択できる

材料の違いと成功率の比較

「保険診療の成功率」「自由診療の耐久性」をエビデンスベースで比較します。

保険診療の補綴物の成功率
補綴物の種類 10年生存率
メタルインレー(銀の詰め物) 67.5%
コンポジットレジン(プラスチックの詰め物) 60.4%
メタルクラウン(銀の被せ物) 55.8%
メタルブリッジ(銀の橋渡し) 31.9%

(参考文献:青山貴則. 臼歯部修復物の生存期間に関連する要因. 2008)

自由診療の補綴物の成功率
補綴物の種類 生存率
ゴールドクラウン(金歯) 25年 94.9% / 40年 94.1%(PMID 15597641 Donovan 2007)
メタルボンド(セラミック+金属フレーム) 10年 90% / 20年 78.8%(PMID 23522363 Reitemeier 2013, PMID 30209575 Reitemeier 2019)
e-max(二ケイ酸リチウムセラミック) 16.9年 96.49%(PMID 33010922 Malament 2021)
ジルコニア(マルチレイヤー) 7年 99.1%(PMID 35850872 Valenti 2023)

治療の精度と時間が成功率に与える影響

保険診療 自由診療
治療時間 短時間で済む 時間をかけて精密に治療
精密さ 最低限の処置 マイクロスコープや3Dスキャンを活用し、より精密な治療
再発リスク むし歯・詰め物の隙間が生じやすい 精密治療により、再発リスクが低い

(参考文献:PMID 17165295 DeBacker 2006)

歯を失った場合の治療選択肢と成功率の比較

歯を失った場合、ブリッジがいいのか、インプラントがいいのか、入れ歯がいいのかについてまとめています。

治療法 日本の保険診療 海外の自由診療
インプラント なし(保険適用外) 20年成功率 93%(PMID 36054302 Roccuzzo 2022)
ブリッジ 10年生存率 31.9% 20年生存率 73%(3歯ユニット, PMID 18548967 DeBacker 2008)
義歯(入れ歯) 明確なエビデンスなし 10年生存率 50%以下(PMID 12752923 Vanzeveren 2003)

→インプラントは最も成功率が高く、長期的に最も優れた治療法です。

総合的なコスト比較

果たして本当に自由診療は割高になるのかという疑問を表にしてまとめています。

保険診療 自由診療
初期費用 安い 高い
メンテナンス費用 短時間で再治療が必要になる場合がある 長持ちするためコストパフォーマンスが良い
総合的なコスト 短期的には安価だが、長期的には治療の繰り返しで高額に 初期投資は高いが、長持ちするため結果的に経済的
まとめ

・保険診療は最低限の治療、自由診療はより高い品質の治療が可能。
・自由診療は、使用材料・治療方法・耐久性において優れている。
・海外の自由診療の治療法は10年以上の予後で90%以上の生存率を誇るのに対し、日本の保険の銀歯やブリッジは10年以内で大半が失敗する。
・インプラント治療は20年後の成功率が93%と高く、第一選択となるべき治療法である。
・長期的なコストパフォーマンスを考えると、自由診療の方が合理的な選択肢である。

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