皆さんこんにちは!砂町北歯科です!
子供達も春休みに入り、慌ただしく過ごされている保護者の皆様お疲れ様です。
今回のテーマは口腔習癖。特に舌に対してフォーカスしていきます。
この症例は上が治療前、下が治療後です。
上の歯の3番目の歯のところに隙間ができていてそこからベロが出ているのがわかると思いますが、これを舌癖と我々は呼びます。
これを修正しなければ歯並びが上記のままになるところでした。
日常生活で無意識に行っている口の癖、いわゆる「口腔習癖」は、歯並びや噛み合わせに影響を及ぼすことがあります。特に「舌癖」は、舌の位置や動きに関するもので、以下のような種類があります。
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低舌位:舌が通常より低い位置にあり、舌先が下の前歯に触れている状態。
咬舌癖:舌を噛む癖で、特に舌を前に出して噛むことが多いです。
舌突出癖:舌を前方に押し出す癖で、上下の前歯が噛み合わない隙間に舌を入れることが習慣化しています。
異常嚥下癖:食べ物や飲み物を飲み込む際に、上下の前歯の間から舌を突き出す癖です。
これらの舌癖は、歯並びや噛み合わせだけでなく、発音や口腔機能にも影響を及ぼす可能性があります。例えば、舌突出癖が続くと、前歯が前方に押し出され、出っ歯や開咬の原因となることがあります。
舌癖の原因として、口呼吸、喉の疾患、舌小帯の問題、指しゃぶりなどが挙げられます。また、舌の正しい位置は、安静時に舌先が上の前歯の付け根辺りにあり、舌全体が上顎に触れている状態とされています。
改善方法として、口腔筋機能療法(MFT)と呼ばれる訓練が有効です。
これは、舌や口の周りの筋肉の正しい使い方を習得し、悪習癖を改善する方法です。早期に我々、歯科医師や矯正歯科医に相談し、適切な指導を受けることが重要です。
近年では虫歯、歯肉炎だけではな口腔機能に対するアプローチを行うことで歯列不正の予防のみならず、精神、肉体の発達発育にアプローチできます。
定期的に見なければこのようなアプローチはまず不可能ですのでくれぐれも保護者の皆様は定期検診とかかりつけ受診を続けるようにお願いいたします🙏
砂町北歯科
下田隆司