皆さんこんにちは砂町北歯科の院長下田です。
前回プロバイオティクスの話を書きましたが、今回はリーキーガッドのついてのお話をします。
花粉症も良くなったという話を書きましたが、色々と私自身で体質改善を試みた結果、他にも体が疲れにくくなった、メンタルも非常に安定した、結果として8キロ痩せたなど様々なメリットを私自身感じており、患者様の皆様にもご紹介します。健康の基本はまずは免疫力が大切です。
リーキーガットと活性酸素の関係
リーキーガットとは
リーキーガットという概念は、まだ医学界で完全に確立された病名ではありません。しかし、一部の研究では腸の透過性が健康や病気に関与していることが示唆されていますが、全ての医師がこの状態を認めているわけではありません。ただし、腸の健康を整えることが全身の健康に良い影響を与えることは、多くの研究で支持されています。私自身、自分で実践してここ10年で一番体調がいいかもしれません。
リーキーガットとは、腸のバリア機能が低下し、本来なら体内に吸収されない有害物質や未消化の食べ物が血流に漏れ出してしまう状態のことを指します。この状態が続くと、慢性炎症を引き起こし、免疫系の異常を誘発する可能性があります。結果として、さまざまな健康問題や疾患のリスクが高まります。
リーキーガットの主な原因
リーキーガットの発症には、生活習慣や食生活が大きく関与しています。以下のような要因が腸のバリア機能を損なう原因となります。
- 食生活の乱れ
- 加工食品や高糖質食品の過剰摂取により、腸内の炎症が促進され、バリア機能が低下します。
- 腸内細菌バランスの乱れ
- 善玉菌が減少し、悪玉菌が増加することで腸内環境が悪化し、バリア機能の低下を引き起こします。
- ストレスの影響
- 慢性的なストレスは自律神経を乱し、腸のバリア機能を低下させる要因となります。
- 薬の影響
- 抗生物質やNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)などの薬剤が腸の粘膜を損傷し、バリア機能を弱めます。
- 過度なアルコール摂取
- アルコールは腸の粘膜にダメージを与え、腸の透過性を高める原因になります。
リーキーガットの症状
リーキーガットが進行すると、以下のような症状が現れることがあります。
- 消化不良
- 腹痛、下痢、便秘、ガスの増加などの消化器系トラブルが起こりやすくなります。
- 食物アレルギーや不耐性
- 腸の透過性が高まることで、異物が体内に侵入しやすくなり、免疫系が過剰に反応することがあります。
- 慢性疲労や倦怠感
- 栄養吸収の低下や炎症による影響で、慢性的な疲労を感じることがあります。
- 皮膚トラブル
- 汗疹、アトピー、ニキビなどの肌トラブルが悪化する可能性があります。
- 自己免疫疾患
- リーキーガットが免疫系に影響を与え、関節リウマチや橋本病などの自己免疫疾患を引き起こすことがあります。
- 集中力の低下や精神的な不調
- 腸は「第二の脳」とも呼ばれており、腸内環境が悪化すると集中力の低下やうつ、不安の症状が増すことがあります。
活性酸素と腸のバリア機能
活性酸素は体内で自然に生成される物質ですが、過剰に発生すると腸のバリア機能を破壊する原因になります。
活性酸素の影響
活性酸素が増加すると、以下のような影響を腸に及ぼします。
- タイトジャンクションの破壊
- 腸細胞同士をつなぐ「タイトジャンクション」という構造が損なわれ、腸の透過性が高まります。
- 慢性炎症の促進
- 活性酸素は炎症性サイトカインの産生を促進し、腸の炎症が慢性化する原因になります。
- 腸内細菌バランスの乱れ
- 活性酸素によって善玉菌が減少し、悪玉菌が増加することで腸内環境が悪化します。
- 腸上皮細胞のアポトーシス促進
- 腸の細胞が早期に死滅し、腸の修復機能が低下します。
活性酸素を抑えるための対策
活性酸素による腸への悪影響を防ぐためには、抗酸化作用のある食品を積極的に摂取し、ストレスを減らす生活習慣を実践することが大切です。
・抗酸化作用のある食品を摂取する
ポリフェノール(ブルーベリー、カカオ、緑茶)
ビタミンC(柑橘類、ブロッコリー)
ビタミンE(ナッツ類、アボカド)
オメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油)
発酵食品(ヨーグルト、味噌、納豆)
・ストレスを軽減する習慣を取り入れる
瞑想や深呼吸を行い、リラックスする時間を確保する
適度な運動を心がける(過度な運動は逆効果)
良質な睡眠をとり、生活リズムを整える
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これらの対策を継続することで、腸のバリア機能を守り、リーキーガットの発症リスクを軽減することができます。
活性酸素を減らす非常に有効な手段もご紹介できますので、お気軽にご相談ください。