インプラント治療を成功させるために必要なリスク管理とは?
目次
- 1. インプラント治療はリスク管理が成功のカギ
- 2. たばことインプラント
- 3. 糖尿病とインプラント治療
- 4. 口腔衛生状態がカギ
- 5. 江東区でインプラント治療をご検討中の方へ
- 6. まとめ:これだけ守ればインプラント成功率アップ!
- 7. 参考文献
1. インプラント治療はリスク管理が成功のカギ
インプラント治療は、失った歯を自然な見た目と機能で補う非常に有効な治療法です。しかし、単にインプラントを埋入するだけでは成功とは言えません。長期的に安定した結果を得るためには、患者さん自身の健康管理や生活習慣の見直しが不可欠です。とくに喫煙、糖尿病、口腔衛生状態の管理は、インプラントの成否を左右する重要なポイントとされています。
江東区でもインプラント治療を希望される患者様が増えていますが、治療後の安定性を高めるためには、これらのリスク管理が非常に大切です。砂町北歯科ではこのリスク管理を非常に大切にしています。
2. たばことインプラント
喫煙はインプラント治療において最も大きなリスクファクターの一つです。ニコチンなどの有害物質が血流を悪化させ、インプラントと骨の結合(オッセオインテグレーション)を妨げます。また、喫煙者ではインプラント周囲炎の発症リスクが高く、最悪の場合、インプラントの脱落に至ることもあります。当院では喫煙している方のインプラント治療は推奨しておりません。
必要な禁煙期間:
最低でも治療の4週間前から禁煙を開始し、可能であれば治療後も継続することが望ましいです。理想は8週間以上の禁煙です。
インプラント治療をお考えの方も、治療効果を最大限に引き出すため、事前の禁煙指導を受けることをおすすめします。
3. 糖尿病とインプラント治療
糖尿病は、血糖値が高い状態が続くことで免疫機能が低下し、傷の治りを遅くする疾患です。このため、糖尿病患者ではインプラントの骨結合が遅れたり、感染症リスクが高まることが知られています。ただし、適切に血糖コントロールされていれば、インプラント治療の成功率は非糖尿病患者と大きな差がないことも報告されています。歯周病治療と血糖値の関係も非常に大切ですので記事を参考にされて下さい。
HbA1c目標:
治療開始時にHbA1cが7.0%未満であることが理想です。7.0〜8.0%の場合は慎重なリスク評価が必要です。
当院でも、糖尿病をお持ちの方には事前の医科との連携を図り、インプラント治療に最適なタイミングを慎重に見極めています。
4. 口腔衛生状態がカギ
インプラントを長期的に維持するためには、毎日のセルフケアとプロフェッショナルケアによる徹底的なプラークコントロールが不可欠です。プラークが付着した状態が続くと、インプラント周囲炎を引き起こし、最終的にはインプラントの喪失につながる恐れがあります。
目標指標:
– PCR(プラークコントロール率):20%以下(できれば10%以下)
– BOP(探査時出血):10%未満
これらの基準をクリアできているか、定期的なメンテナンスでチェックしていくことが重要です。安心のメンテナンスプログラムを整えている医院が安心してインプラントを受ける基準の一つであります。予防歯科について。
インプラント治療を受ける際には、治療後も定期的なメンテナンスプログラムへの参加が成功のカギとなります。
5. 江東区でインプラント治療をご検討中の方へ
江東区内でインプラント治療をご検討中の皆さまへ。
当院「砂町北歯科」では、科学的根拠に基づいたリスク管理を徹底し、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療プランをご提案しています。
特に、喫煙歴の有無、糖尿病やその他の全身疾患、現在の口腔内環境をしっかりと把握したうえで、安全かつ長期的なインプラント治療をサポートします。
江東区・砂町・北砂エリアで、安心してインプラント治療を受けたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
6. まとめ:これだけ守ればインプラント成功率アップ!
インプラント治療を成功させるためには、単に手術を受けるだけでなく、事前・事後のリスク管理が不可欠です。次の3つを徹底することで、インプラントの長期成功率を飛躍的に高めることができます。
リスクファクター | 目標 |
---|---|
喫煙 | 治療前に4週間以上禁煙(理想は8週間以上) |
糖尿病 | HbA1c 7.0%未満 |
口腔衛生 | PCR 20%以下、BOP 10%未満 |
江東区でインプラントを検討されている方も、これらをしっかり守ることで、インプラントを長く大切に使い続けることができます。専門医のサポートを受けながら、安心して治療を進めていきましょう。
7. 参考文献
- Figuero, E., Roldán, S., Serrano, J., Escribano, M. and Preshaw, P.M. (2020) ‘Efficacy of adjunctive therapies in patients with gingival inflammation: A systematic review and meta‐analysis’, Journal of Clinical Periodontology, 47, pp. 125–143.
- Ramseier, C.A., Woelber, J.P., Kitzmann, J., Detzen, L., Carra, M.C. and Bouchard, P. (2020) ‘Impact of risk factor control interventions for smoking cessation and promotion of healthy lifestyles in patients with periodontitis: A systematic review’, Journal of Clinical Periodontology, 47, pp. 90–106.
- Sanz, M., Herrera, D., Kebschull, M., Chapple, I., Jepsen, S., Beglundh, T., Sculean, A. and Tonetti, M.S. (2020) ‘Treatment of stage I–III periodontitis: The EFP S3 level clinical practice guideline’, Journal of Clinical Periodontology, 47, pp. 4–60.