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2026.01.14

【江東区の小児矯正】歯並びだけじゃない?「お口の機能」から治す、一生の健康を守る矯正治療

江東区で子育て中の保護者の皆様、お子様の「歯並び」や「お口のポカン」気になっていませんか?

実は、最近の小児歯科・矯正歯科の分野では、単に歯を並べるだけでなく、「口腔機能」の発達が非常に重要視されています。

「食べるのが遅い」「クチャクチャ食べる」「いつも口が開いている」。これらは単なる癖ではなく、「口腔機能発達不全症」という、専門的な対応が必要な状態かもしれません。

今回は、最新の歯科医学論文のデータをもとに、なぜ今、江東区の子供たちに「機能から治す矯正」が必要なのかを解説します。

1. 「お口ポカン」は万病のもと? 口腔機能発達不全症とは

これまで、矯正治療といえば「生えてきた歯をワイヤーで動かす」ことが主流でした。しかし、現在は「食べる」「話す」「呼吸する」といった機能が正常に発達しているかが、歯並びや全身の健康に大きく関わることがわかってきました。

日本歯科医学会の定義によると、明らかな病気がないのに、これらが十分に発達していない状態を「口腔機能発達不全症」と呼びます。

ご家庭でチェック!こんな症状ありませんか?
  • 安静時に口が開いている(口唇閉鎖不全・お口ポカン)
  • 食べこぼしが多い、またはクチャクチャ音を立てる(咀嚼機能の問題)
  • 硬いものを噛めない、または丸飲みしている
  • 発音が不明瞭(サ行やタ行などの置き換えがある)
  • いびきをかく、口呼吸をしている

これらは、「様子を見ましょう」で済ませてはいけないサインの可能性があります。平成30年より、この「口腔機能発達不全症」は保険診療の対象となり、国としても早期の管理・指導を推奨しています。

2. 「唇の力」と「歯並び」の密接な関係

なぜ「お口の機能」が「歯並び」に関係するのでしょうか?
九州歯科大学の研究論文によると、口唇閉鎖力(唇を閉じる力)の発達は、顎の形や歯並びと密接に関連していることが報告されています。

    • 上顎前突(出っ歯)との関係:
      唇を閉じる力が弱いお子様は、上の顎や前歯が前に出ている(上顎前突)傾向があるというデータがあります。唇が前歯を抑える役割を果たせないためです。

 

  • 鼻呼吸の障害:
    唇の力が弱い子は、鼻づまり(鼻閉)を持っている割合が高く、口呼吸になりがちです。

つまり、矯正装置をつける前に、まずは「正しく唇を閉じる力」や「舌の正しい位置」を獲得することが、きれいな歯並びへの近道であり、後戻りを防ぐカギとなるのです。

3. 最新機器で「お口の機能」を見える化します

当院では、経験や勘だけでなく、論文でも使用されている客観的な検査機器を用いて、お子様のお口の機能を数値化しています[cite: 725]。

① 口唇閉鎖力検査

唇を閉じる力を数値で測定します。3歳〜6歳の発達期、7歳〜12歳の安定期それぞれの年齢ごとの平均値と比較し、力が弱い(-1SD以下)場合は専用のトレーニングを行います。

② 舌圧測定器

舌が上あごに押し付ける力を測ります。舌の力は、食事を飲み込むために不可欠なだけでなく、歯列の幅を広げる役割も担っています。
舌の力が弱いと、受け口(反対咬合)や歯のガタガタ(叢生)に関連するという研究報告もあります。

データに基づき、お子様の成長ステージに合わせたトレーニング(MFT:口腔筋機能療法)を行うことで、「機能的できれいな歯並び」を目指します。

4. 「早食い・丸飲み」は肥満や虫歯のリスクに

「うちの子、食べるのが早すぎて…」というお悩みもよく聞きます。
実は、「早食い・丸飲み(嚥下閾値が低い)」習慣がある子供は、肥満との関連が強いことが研究で示されています。

また、よく噛まない子は、最大咬合圧(噛む力)が弱く、虫歯のリスク(DMFT指数)が高いというデータもあります。
小児期(特に乳幼児期から学童期)は、生涯にわたる「食力(食べる力)」の基礎を作る大切な時期です。この時期に正しい噛み方や飲み込み方を身につけることは、将来の健康寿命を延ばすことにもつながります。

5. 乳歯や永久歯の生え変わり時期が変わってきています

最新の調査によると、現代の子供たちは30年前に比べて、乳歯が抜けて永久歯が生えてくるタイミングに変化が起きています。

特に、永久歯(小臼歯や大臼歯)の生える時期が遅くなっている傾向があり、適切な時期に適切な処置(保隙など)をしないと、歯並びが悪くなるリスクが高まっています。
また、6歳臼歯などが弱く生まれてくる「MIH(エナメル質形成不全)」のお子様も約5人に1人と増えており、早期発見が重要です。

「周りの子と比べて生え変わりが遅いかも?」と心配な場合も、早めに歯科医院でチェックを受けることが推奨されます。

まとめ:江東区で小児矯正をお考えの方へ

小児矯正は、単に「見た目をきれいにする」だけではありません。
論文のエビデンスが示す通り、「正しく噛む」「正しく飲み込む」「鼻で呼吸する」という機能を育てることこそが、お子様の将来の健康を守る最大のプレゼントになります。

お子様のお口の機能、一度チェックしてみませんか?

「口が開いている時間が長い」「食事の仕方が気になる」
これらに当てはまる場合は、ぜひ一度ご相談ください。
数値に基づいた検査と、医学的根拠のあるトレーニングで、お子様のお口の成長をサポートします。

院長

下田隆司
下田隆司

砂町銀座の通りにある歯科医院のブログです。
砂町北歯科院長として日々多くの患者さまのニーズやお悩みにお応えしています。
セカンドオピニオンにも対応しています。お口のお悩みなら砂町北歯科へお気軽にご相談ください。