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2025.02.03

子供の指しゃぶりと開咬の関係:やめさせるべき?対策は?

皆様こんにちは!砂町北歯科院長下田です!

2月早々土曜日にお休みを頂きましたが、私の5-Dによる1年間の修行も無事に修了いたしました!世界で戦う先生達は本当に熱いです。本当に濃い一年でしたが、ここで慢心せず、ずっと学び続ける姿勢が大切です。しかしながら、この勉強会本当にタイガーマスクの虎の穴くらい厳しい勉強会でした笑

日本では間違いなくトップレベルであり世界基準の勉強会に参加し、かなりアドバンスな内容を勉強してきましたので今後も患者様にいい治療を提供できますよう努力していく次第です!

子供の指しゃぶりと開咬の関係:やめさせるべき?対策は?

今回のテーマは子供の指しゃぶりについてです。

子供が指しゃぶりをしている姿はかわいらしく見えますが、長期間続くと「開咬(かいこう)」と呼ばれる歯並びの問題を引き起こすことがあります。今回は、指しゃぶりが開咬につながる理由と、無理なくやめさせる方法についてお話しします。

指しゃぶりをやめて開咬が改善したケースを供覧します。

上が治療前、下が治療後です。

治療とは言っても早めに気付いて、親御さんがご自宅でやめるように努力して頂いた結果です!

このように実はちょっとした癖で歯並びが悪くなるケースは珍しくありません。他にも色々ありますが、今回は開咬について解説します。

開咬とは?指しゃぶりが原因になるの?

開咬とは、上下の前歯がかみ合わず、前歯に隙間ができる状態を指します。開咬があると、以下のような問題が起こることがあります。

  • ・前歯で食べ物を噛み切れない(麺類や葉物野菜が食べづらい)
  • ・発音が不明瞭になる(特に「サ行」や「タ行」の発音がしづらい)
  • ・口が開きやすくなるため、口呼吸の習慣がつく(風邪をひきやすくなる)

この開咬の原因の一つが「指しゃぶり」です。

なぜ指しゃぶりが開咬につながるの?

指しゃぶりをすると、指が前歯を前方へ押し出し、歯の並びに影響を与えます。特に、3歳以降も頻繁に指しゃぶりを続けると、歯並びや顎の発達に影響を与える可能性が高くなります

また、指を吸うと舌の位置が下がり、舌が正しく上あごにつかないため、歯の並びを整える自然な力が働かなくなります。その結果、前歯が前に出たり、上下の歯が噛み合わなくなったりするのです。

何歳までにやめさせるべき?

指しゃぶりは赤ちゃんにとって自然な行動ですが、4~5歳を過ぎても続く場合は注意が必要です。可能であれば3歳までに、遅くても永久歯が生え始める6歳頃までにやめられるのが理想的です。

ただし、無理にやめさせると子供がストレスを感じて逆効果になることも。焦らず、自然にやめられるようにサポートすることが大切です。

指しゃぶりをやめさせるための5つの方法
指しゃぶりをしている理由を探る

指しゃぶりは、眠いとき・不安なとき・退屈なときなど、子供の気持ちを落ち着かせるための行動です。まずは、「なぜ指しゃぶりをしているのか?」を観察し、安心できる環境を作ることが大切です。

 他のリラックス方法を見つける

お気に入りのぬいぐるみや毛布を持たせたり、手遊びやお絵描きに集中させたりすることで、指しゃぶりの代わりになる習慣を作ることができます。

「やめなさい!」と怒らず、ポジティブな声かけを

「指しゃぶりをやめなさい!」と強く叱ると、逆にストレスで続けてしまうことも。「お口がとてもきれいになってるね!」「指しゃぶりしなくても大丈夫だね!」と前向きな声かけを心がけましょう。

指しゃぶりしにくい環境を作る

例えば、寝るときに手袋をつける、指に苦みのある専用のマニキュアを塗るなどの工夫も効果的です。ただし、子供が嫌がる場合は無理に行わず、他の方法と併用しましょう。

歯科医院で相談する

もし指しゃぶりのクセがなかなか直らず、歯並びに影響が出ていると感じたら、歯科医院で相談してみましょう。もちろん当院でも対応します!専門家のアドバイスを受けることで、子供に合った方法を見つけることができます。

まとめ:焦らず、優しくサポートしよう!

指しゃぶりが長く続くと、開咬の原因になることがありますが、焦らず、子供の気持ちに寄り添いながら少しずつやめられるようにサポートすることが大切です

もし気になる場合は、当院で早めに相談するのもおすすめです。子供の歯並びを守るために、できることから少しずつ取り組んでいきましょう!

 

院長

下田隆司
下田隆司

砂町銀座の通りにある歯科医院のブログです。
砂町北歯科院長として日々多くの患者さまのニーズやお悩みにお応えしています。
セカンドオピニオンにも対応しています。お口のお悩みなら砂町北歯科へお気軽にご相談ください。