移転の目的
このコロナの時代に大きな変化を何故行うのかということを書いておきます。
2020年4月に緊急事態宣言が発令され、本当に私自身の中で大きく価値観が変わりました。
これまでの価値観と全く違う世の中になるだろうと私は考えました。
移転の目的としては端的に以下のようになります。
•アフターコロナにおける新しい生活様式にマッチした歯科医院の開院
•現在問題となっている飛沫への対策、並びにソーシャルディスタンスを意識し、患者様へ安心感を与え、並びにスタッフも安心して労働できる環境を整える
•高齢化が問題となっており、街の老朽化が問題となっている北砂エリアにおいて新時代に迎合したシンボルとなるような医院を作る。
•SDGsを意識した歯科医院作り
少し私の話をいたしますが、
私は今の砂町北歯科を始める前は銀座や表参道、六本木などに分院を持つ大きい法人で働いておりました。
そこの医院では高い技術を求められましたし、ドクターとしてのイロハもそこで学びました。
そこに来る患者様は他の近所の医院で治療を受け、満足な結果を得られずに来る患者様ばかりでした。今思えば、本当に数多くの自由診療での治療を見てきました。自由診療ではありましたが皆様非常に満足されておりました。
歯科業界の現状として、高い診療技術に触れるためには一等地と呼ばれる土地へ行かねばそういう高度な治療を受けれないのか、なぜ街の普通の歯科医院でいい治療を受けれないのか?というところに私は勤務医ながら大きな疑問を抱いていました。
そんな中で2019年に砂町北歯科を始める機会を頂きました。この話を受けるかどうか迷っている時には絶対に失敗するぞと言われたりもしましたが、私は砂町銀座に初めて来た時に、数多くの親子や高齢のおじいさんおばあさんが共生し、どこか昭和の懐かしさも感じるこの街に未来を感じたその感覚を信じてこの街での開業を決めたのでした。
当院の経営理念として
•歯科医療を通じ、地域社会の健康の向上、並びに患者様、従業員の幸せを追求する。
•歯科医療を行うことにより、会社、従業員、取引先、患者様、社会へ対し良い存在となる。五方よしの存在となる。
という2点があります。
本当にありがたいことにこの二年で本当に多くの患者様に信頼していただき、多くのケースをやらせて頂きました。自分の持てる限りで毎回挑ませて頂いております。症例集を見ていただけると幸いです。
私は当院を慕ってきてくださる患者様には保険や自由診療という括りに拘らず、最善というものを目指して診療を行いたいと考えています。最善というものは患者様によって当然異なります。保険で行えること、自由診療で行えること、それぞれに明確な違いが違いがありますので、それを理解していただいた上で患者様に選択していただくようにしています。
その上で、最善を望む方にはより良い選択肢を選べるように高い専門性を持ったドクターとも協力して診療を行っていきます。同じように歯科医業に対して本気で向き合っているドクターばかりですので安心して患者様をご紹介できます。
最後に移転の目的は、冒頭でも述べたようにスタッフにとっても働きやすく、私自身が望む最善の治療を行える環境を整えることと、患者様も安心して通える環境を整えることにあります。
SDGsはsustinable development goals(持続可能な開発目標)の略語です。2021年以降の世界は間違いなくこのSDGsが非常に重要な意味を持ちますし、歯科医業においても「持続可能な」というキーワードが今後は間違いなくキーワードとなると思っています。その鍵は小児の頃からしっかりと口腔内を管理させていただき、極力虫歯を作らず、成人になり、歯周病にもならないようにすることにより老後まで持続可能な口腔内を実現できると考えています。
令和の時代はビジネスにおいても顧客と企業側の双方向による信頼関係こそ最も重要と考えています。ですから、私も歯科医業を通じて、地域に信頼され、私自身も患者様に信頼され、地域へ最大の貢献をしていきたいと考えています。
おそらくこれからの時代は地域力の向上ということも大きなテーマになるかと思います。自分の住むエリアに高いレベルでの医療を提供できる医院があることにより地域力の向上にも寄与できると考えています。まだまだ成長途中ですがそのような医院を目指しています。
新しい医院が地域の患者様達にとって重要なコミュニティとなり、情緒ある砂町銀座から他の地域にとっても誇れるロールモデルになるような愛される医院を目指していきます。
私は今現在江東区学校歯科医会の理事を務めてさせて頂いておりますが、江東区は東京23区の中でも非常に子供の多い地区であり、今後も発展が見込まれるエリアであります。赤ちゃん連れのお母さんなども通いやすい医院を目指していきます。
みなさまどうかよろしくお願いいたします。
2021年2月吉日
院長 下田 隆司