院長挨拶
院長:下田 隆司
私にとって歯科治療の目的は患者様の天然歯を審美的にも機能的にもしっかり残すことにあります。現時点で考えうる全力を尽くすことに仕事の重きを置いて日々診療をしています。
時には歯の保存が難しい場合もあり、抜歯を選ばざるをえない時もありますが、学術的なエビデンスをもとに誠実に治療方針を考えていくことを大切にしています。
複雑なケースでインプラントや再生治療、矯正まで絡めて治療を行う場合、緻密な治療計画が必要となります。また治療には長い時間がかかることも多く、患者様がしっかり納得をした上で処置を行うことが必要です。
現代色々な情報が錯綜し、何が本当かわからない時代ですが、私は誠実に歯科医療に向き合い、科学的に正しいとされる治療を実行することを目標としています。
上記ケースはインプラントやセラミック、歯周病治療など総合治療により治療したケースです。
(費用300万円程度)
その他にもセラミックやインプラントを併用した精度の高い治療を多数紹介させていただいております。具体的にどう治るのか症例を参考にしていただけますと幸いです。
症例集についてはこちら
長期的な予後には患者様の協力も大切な要素と考えておりますので、治療のみならずスタッフ全員日々のメンテナンスの仕方もそれぞれの患者様に考えうる中で最適な方法を提案できるように、日々の臨床において最善を尽くすことをルーティンとしています。
歯科治療というと、どんな治療をされるのかもわからず、不安な気持ちを抱えている患者様が多くいらっしゃいます。そこの背景には説明不足が多くの場合原因としてあるように思います。
治療は高度な治療になればなるほど、うまくいかない場合もあります。そういう場合も当院は誠実に説明いたします。診断の際にはCTや写真画像診断などを複合して行い、精度の高い診断を目標としています。現代医学においては高度な画像診断などは必須のものとなっており、診断をしっかり下した上で治療に取り組んでいくべきだと考えています。
現代においても日本では30代以上の8割が歯周病に罹患していると言われております。本来歯科治療というものは非常に緻密で繊細なものであり、しっかりとゴールを見越した治療が必要となります。
そのため、患者様一人ひとりに合わせたしっかりとした治療計画を説明していくことを大切にしています。丁寧な治療は原因を考えた診断も実際の施術も時間がかかるものです。
基本的に歯科治療は
診査診断→治療計画の立案→歯周病の基本治療→必要な方には歯周外科→機能回復→メンテナンス
この流れで臨床は原則行われます。
特に歯周病の治療は重度であれば重度であるほど治療に時間がかかります。長い時間をかけて悪くなったものが、短期間ですぐに良くなるということはありません。長い場合は手術も伴い数年かかる場合もあります。
もちろん人体相手ですので途中の方針転換が必要になる場合もありますが、大切なことは最終的に行き着くべき場所がどこなのかを見越してしっかりと計画することです。
治療意思の最終決定は患者様に行っていただきます。治療においては100%は存在していないため、メリット・デメリットを理解して最終的な意思決定をしていただく必要があります。
当院では初回のカウンセリングと検査と全体の磨きのチェックなどを行いメンテナンスまでで45分から60分しっかり時間をとった上で一人一人にしっかり向き合い治療方針についてじっくり説明させていただきます。
当院のベースとして最も大切にしているのは患者様に正しく病態を理解していただき、そもそも歯周病や虫歯にならない。ということです。理由は歯周病や虫歯は生活習慣病の一種であり、正しい知識さえあれば予防できる可能性が非常に高い病気であるからです。
この事実を知らない方も多く、年齢のせいで悪くなるものだと一括りに考えている方が多いように思われます。仮にそうだとすると高齢の方はみんな歯を喪失しているのか?というとそうではありません。20本以上たくさん歯が残っている方もいれば、総入れ歯の方もいらっしゃって、口腔内の状態に格差があるのが現実です。
歯の長期予後には色々な要素がありますが、1番簡単に歯を多く残す方法があります。その答えはどれだけ定期的にメンテナンスを積み重ねるのかというところにあります。
定期的なケアを行うことにより得られるメリットは非常に大きいです。なかなかメンテナンスで通う意味を見出せないと思うかもしれませんが10年後、20年後にもしっかりと自分で噛めるという将来への積み立て投資のようなものだと考えていただけたらと思います。
正しい知識を啓蒙し、患者様に情報をお伝えすることにより、患者様の意識を高めていくことで実は医療者側も治療の負担が減ります。患者様も治療に通う回数が少なくて済みます。社会にとっても社会保障費の削減に協力できます。実は誰も損をしないのがそもそも病気にならないようにする予防というものです。
増え続ける色々な口腔内の悩みに対してソリューションを提供できるよう。私自身も研鑽を続けていきます。