区の歯科検診結果
今現在多数の方に区の歯科検診を受けて頂いております。
結果において、歯石、虫歯など様々な問題が見つかる方が多いのですが、
虫歯などと判断されたら治療を受けることをオススメします。
悪化してからだと治療期間が伸びたり、選択肢も狭まります。
もっと歯を大事にすれば良かったという方も多くいらっしゃいます。
患者様にとって1番ベストな提案ができることを心がけています。
お気軽にお問い合わせくださいませ。
西大島駅と南砂町駅の中間地点である東京都江東区北砂、砂町銀座にある砂町北歯科は、歯を残す事を重視した高品質の総合歯科治療を提供する歯科医院です。歯周病治療、インプラントや精密根管治療やセラミック治療に強く、やり直しの少ない根管治療を提供しています。セカンドオピニオンや小児歯科治療なども対応しています。
抜かなくてはならないのに放置している方が残念ながら令和のこの世の中においてもいらっしゃいます。
では、抜かなくてはならない歯を放置したら何が起きるかを解説していきます。
う蝕(むし歯)が進行すると、歯髄の炎症である歯髄炎(しずいえん)をおこします。歯髄炎の後、歯髄壊疽(しずいえそ)をおこし、根尖孔(歯の先端に空いている穴)を通じて感染が歯周組織へと広がった状態を根尖性歯周炎といいます。 根尖性歯周炎は、歯根の尖端部周囲に限局した炎症ですが、進行すると、歯槽骨炎やさらに広範な顎骨炎などに進展します。感染の広がりとともに症状も顕著となり、局所の発赤や腫脹、疼痛に加えて、発熱などの全身症状を伴うようになります。
重症例では、感染は顎骨(がっこつ:あごの骨)から周囲の口底や顎下部、頸部へと波及し、急性の化膿性炎症をおこします。これを蜂窩織炎といいます。
さらに重症な場合、上顎では眼窩(がんか)や脳へ波及したり、下顎では頸部を経て縦隔炎(じゅうかくえん)をおこしたり、まれに、最も重症である敗血症(はいけつしょう)をおこして致命的となることもあります。 このような感染の重症化は糖尿病などのように免疫力が低下している状況でおこりやすくなります。
大切なことは歯の病気を放置すると全身に繋がっているため、頻度としては非常に稀ですが重症化することにより命の危機に陥る場合がございます。
そのため定期的に歯科医院に通い、しっかりと口腔状態を整えることが必要となります。
今の時代は痛い時のみ歯医者に通うという時代ではありません。
定期的に受診を行うことにより糖尿病の重症化予防、認知症の予防など様々なメリットを得ることできます。
劇的に何かが変わるわけではありませんが、定期的な歯科医院の受診は結果として私達の健康的にも、また社会全体の医療費削減にも繋がり経済的にも豊かな未来へと繋がります。
当院は「今」だけを考えた治療ではなく
10年後、20年後まで見据えて治療のお話をいたします。
歯は残念ながら消耗品という側面もあるため
長持ちさせるにはメンテナンスが必要なのです。
むし歯や重度の歯周病、歯に入ったひびなどによって口の中の細菌が、
すき間から歯の神経にまで入りこみ、神経が細菌に感染してしまいます。
一度感染した神経は痛みを伴い死んでしまいます。中には痛みを伴わずに死んでしまう場合もあります。
そうすると神経が腐っていき、腐った神経の中で細菌がさらに繁殖し化膿します。死んだ神経は良質な有機物であり、バイ菌が繁殖してしまうのです。
ひどくなると今度は歯の根の先端から膿が出て化膿してゆき、
顎の骨を溶かしていくということになります。
さらに進行すると、歯を支える顎の骨が大きく溶けて歯を支えられなくなり、
隣の歯にも感染が広がっていきます。
抵抗力が弱いと痛みを伴って腫れる場合もあります。
または、一度根の治療をしたはずの歯が、数カ月後~数年後に根の中で再度細菌感染により繁殖してしまい、痛みが出たり腫れたりするというパターンもあります。
根の治療そのものは、
①歯の上から穴を開けます。
②続いて神経部分まで到達したら、リーマーやファイルと呼ばれる、
針の先に刃物が付いた物にて根の内側の壁をカンナをかける要領で、
汚染されている部分の除去を行ってゆきます。
③そこに細菌を溶かす薬を用いたりして除菌を行います。
④根の内側がきれいになったら、さらに消毒薬を根の中に詰め、
無菌状態に近くなるまで消毒を繰り返します。
⑤無菌状態に近くなったら、根の中の空洞部分にガッタパーチャという
体に害のないゴム状の物で空洞を埋めます。
歯の揺れと聴いて、一般の方々が最初に思い浮かべるのは、歯周病や歯槽膿漏による歯の揺れだと思います。
また、歯周病なのだから、歯が揺れる原因は、歯周病菌で歯を支える骨(歯槽骨)が溶けて(吸収)しまったという理由を考えるのが一般的だと思います。
ところが、レントゲンでは歯槽骨が溶けていて、一見すると歯周病菌に歯槽骨が溶かされたと思える場合でも、実はその主原因が歯周病菌ではなく、噛み合わせに原因がある場合が少なくありません。
この悪い噛み合わせによる歯の揺れや歯槽骨の溶け(吸収)のことを、専門用語では、咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)と呼んでいます。
悪い噛み合わせによる歯の揺れ(咬合性外傷)は、歯に過度の噛み合せの力が掛かることによって、その刺激により歯が揺れて周りの歯槽骨が溶ける(吸収)ことにより起こります。
咬合性外傷は、一般の方にはあまり知られていない歯の病気なので、歯が揺れ出したり、歯茎が腫れたりすると、歯周病菌で歯槽骨が溶けたと思われる方がほとんどです。
実際、多くの歯科医師も、咬合性外傷が主原因で歯槽骨が溶けていても、咬合性外傷が一般的でないため、患者さんには歯周病として説明している場合が少なくありません。
咬合性外傷は、 骨は硬い物との一般常識があるため、硬い物が溶けてしまうという感覚が分かりにくいと思います。
ところが、顕微鏡レベルで骨を見てみると、硬い骨も内部はスポンジのように細かい網目状の構造になっていて、その間には空間が存在します。この網目状の部分に大きな力が掛かると、網目が崩れて骨が溶ける(吸収)という現象になります。
咬合性外傷が起こるのは多くの場合、奥歯なのですが、それを引き起こす悪い噛み合わせは、実は前歯の場合が多いのです。
奥歯の歯の揺れの原因は前歯にあることがあります。
非常に難しい話なのですが、力学的に奥歯は横の揺れに弱いです。横揺れに加えて、歯周病の細菌感染が同時に発生した場合は急激な骨吸収を起こします。
対処法は根本的には矯正治療を行う、または対処療法的にはマウスピースを使うなどがあります。
いずれにしても治療においては診断こそ全てです。ご自身の状態を正しく理解していく必要があります。
「口腔ケア」とは、口の中を清潔に保つことで、口腔内だけでなく体全体の健康を保つケアのことです。この言葉が生まれた背景には、介護を必要とする高齢者数の増加という日本社会の現状があります。加齢とともに体の機能が衰えると、自力で口腔環境を整えることが難しくなるため、介護者が代わりに高齢者の口腔内に気を使ってあげる必要が出てきます。
では、高齢者にとって必要な口腔ケアにはどのようなものがあるのでしょうか?
今回は、現在高齢者の介護に携わっている人に向けて、高齢者の口腔内の問題や、口腔ケアの効果とポイントについてご紹介します。
年齢を重ねると体にはさまざまな変化が現れますが、それは口の中も例外ではありません。高齢者の口腔内で起きている問題を見ていきましょう。
●自浄作用が低下している
口の中には「自浄作用」があります。唾液の力で歯の表面や舌、粘膜に付いた汚れや細菌を洗い流し、清潔に保つというものです。しかし、身体機能が衰えて唾液の分泌量が減っている高齢者の口腔内は、自浄作用が低下している状態になっており、意識してきれいに保つ必要があります。
●虫歯や歯周病が多い
加齢によって歯茎が下がり歯の根元が露わになると、そこから虫歯になりやすくなります。また、高齢者の口腔内は自浄作用が弱まっているため、本来は唾液で洗い流されるはずの細菌が増殖し、歯周病にもかかりやすい状態です。加齢による免疫力の低下も、虫歯や歯周病菌が増える原因の一つです。
●治療跡や入れ歯が多い
長く生きている高齢者は、その分虫歯や歯周病にかかった経験が多く、詰めものなどの治療跡が残っている人も少なくありません。また、歯周病で歯が抜けてしまい、入れ歯を使っている人も多いでしょう。詰め物をしている場合は、その下で虫歯が進行していることがあり、入れ歯を使用している場合は、入れ歯と粘膜の隙間に細菌が繁殖しやすくなります。またお口の中で入れ歯が不潔な状態だとカンジダ菌という真菌が繁殖してしまい、お口の中がピリピリしたような感じがするなどの問題を引き起こす場合があります。
●味覚が変化する
人は、舌の表面にある味蕾(みらい)という小さな器官で味を感じます。しかし高齢者の場合、口の中の自浄作用が低下しているため、舌の表面に舌苔が付きやすく、味を感じにくくなったり、味覚が変化したりすることがあります。また、偏った食生活による栄養不足も、味覚障害の原因の一つです。
●口腔内が乾燥する(ドライマウス)
高齢になると、噛む力の低下や服用している薬の影響で唾液の量が減ります。唾液は口腔内を清潔に保つ役割がありますので、ドライマウスは虫歯や歯周病の進行、また、雑菌の繁殖による口臭の原因になります。
口腔ケアは、口の中だけでなく体全体の健康を維持するために必要なケアです。口腔ケアの重要性と種類についてお伝えします。
●口腔ケアの重要性
口腔機能が低下すると、「噛んで味わう」「飲み込む」といった動作をスムーズに行えなくなるため、十分な栄養を摂取できません。栄養不足状態が続くと、運動機能の低下や認知症の進行、さらなる摂食障害につながる可能性があります。口腔ケアは、歯磨きや口腔内の洗浄で歯周病などを予防するだけでなく、摂食トレーニングや誤嚥性肺炎の予防といった高齢者の身体機能の回復につながる内容も含みます。口腔ケアを適切に行えば、高齢者に「おいしく食べる」という生きがいを取り戻させられるばかりか、介護をする側の負担を軽減させることもできます。
●口腔ケアの2つの種類
口腔ケアには「セルフケア」と「プロフェッショナルケア」があります。
セルフケアとは、歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどを使って自分自身で口腔内を清潔に保つことです。
一方、プロフェッショナルケアでは、歯科医や歯科衛生士などの専門家が口の中と全身の状態を見て、より専門的なケアとアドバイスをしてくれます。ケアの目的は、歯石・細菌・汚れの除去、口腔機能の維持と回復、日々の食生活の改善などです。
口腔内と体の健康を保つには、セルフケアとプロフェッショナルケアの両方を取り入れることが大切です。
メリットが多い口腔ケア。ここでは、口腔ケアで得られる具体的な効果をご紹介します。
●唾液の分泌を促進する
残留物や細菌で口腔内が不衛生な状態では、唾液が出にくくなり口の中が乾燥します。口腔ケアで口の中を清潔にすると、唾液の分泌が促進されます。また、歯ブラシなどで「唾液腺」を刺激することで、唾液腺の働きを活発にし、意図的に分泌量を増やします。唾液には歯や口の粘膜を保護したり、虫歯や歯周病を予防したりする役割があるため、唾液の量を増やすことは口腔ケアにおいて重要なポイントです。
●感染症や発熱を予防する
口の中にいる細菌の中には、表皮感染症や食中毒を引き起こす「黄色ブドウ球菌」、呼吸器感染症を引き起こすおそれのある「肺炎桿菌」など、全身疾患の原因となる菌も存在します。口腔ケアをしっかり行わないと口腔内が菌の温床となり、感染症や肺炎にかかりやすくなることがあります。口腔ケアには、感染症や発熱の予防という効果もあるのです。今現在新型コロナウイルスによる診療控えが目立っておりますが、コロナウイルス関係なく死因の原因は肺炎です。口腔ケアによる肺炎予防は重要です。
●認知症を予防する
口を開けたり閉じたりして噛んで食べるという行為は、脳に酸素を送ったり刺激を与えたりするため、中枢神経を活性化し認知症を予防するといわれます。愛知県在住の65歳以上の健常者を対象に、2003年から4年間かけて行われた調査によると、歯が20本以上残っている人に比べて、歯がなく入れ歯も使っていない人は、認知症になるリスクが1.9倍も高いという結果になっています。
●誤嚥性肺炎を予防する
嚥下(食べ物を飲み込むこと)機能が衰えると、食べ物や唾液が気管に入ってしまうことがあります。このとき、口腔内の細菌が肺に入って起こるのが「誤嚥性肺炎」です。口腔内の汚れや細菌を減らすことは、誤嚥性肺炎の予防につながります。誤嚥性肺炎は高齢者の命にかかわることもある怖い病気なので、しっかり予防することが重要です。
●口腔機能の低下を防ぐ
高齢者は、「噛む」「飲み込む」「呼吸する」「話す」「表情を作る」といった口腔機能全般が低下しやすい傾向にあります。口腔機能が衰えると、十分な栄養が摂取できなくなり、免疫力の低下や摂食障害につながります。口腔ケアを通して口腔機能を向上・改善すれば、体全体の健康の回復が期待できます。
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