院長ブログ
区の検診

区の検診の目的は虫歯があるかないか、歯周病があるかないか、また磨きの状態がどうか、噛み合わせがどうかなどを診察させていただいて
必要があればその後治療を行なっていくというものです。
なかなか歯科医院に怖くて行かないという方や、行こうと思ってたのに後回しになっている方はこの際受診をされてみたらいかがでしょうか??
お問い合わせお待ちしております。

歯科治療
歯科治療というものは非常に細かいもので考慮すべき要素が多くあります。
年齢、性別、全身状態、咬合の状態、口腔習癖、以前の治療の状況、骨格性の問題etc...
様々な問題を考慮して治療に挑まなくてはならないため、正確な診断が必要となります。
そのためには資料は非常に重要になります。
また1番初めにどのような治療を受けるかというのも長期予後のためには考慮要素の一つとなります。
高額な治療=完璧な治療というわけでもありません。
基本的な手技をどの程度徹底しているかというのも非常に重要な要素です。
当院は基本的な主義を大切にして治療を行なっています。
糖尿病のコントロール状態(HbA1c)
糖尿病とはどんな病気でしょうか?
膵臓からのインスリンの分泌が少ないか、体内でのインスリンの効き目が悪くなることによって、慢性的に血糖値が上昇し、特有の合併症が発生する病気です。自己免疫疾患的な要因でインスリンを出す細胞を破壊されてしまっている場合もあります。
糖尿病の診断について
1、下記の血糖値または、HAb1c値が別の日に2回以上認められた場合
空腹時血糖値126ml/dl以上
75g経口ブドウ糖負荷試験の2時間200mg/dl以上
随時血糖値200mg/dl以上
HbA1c値6・5%以上
2、上記の血糖値が一回でも認められただけで診断できる場合
特有の症状(口渇、多飲、多尿など)網膜症がある場合
HbA1c値6・5%以上
糖尿病の合併症について
急性合併症
糖尿病ケトアシドーシス 高血糖高浸透圧症候群 低血糖昏睡
慢性合併症
細小血管症 ・・・ 網膜症 腎症 神経障害
大血管症 ・・・ 脳梗塞 心筋梗塞 足の動脈の閉塞
糖尿病ケトアシドーシス 極端なインスリン不足によって起こり、ケトン体が増え血液が賛成に傾き、 脱水が起こる意識障害
高血糖高浸透圧症候群 著しい高血糖と極度の脱水によっておこる意識障害
低血糖昏睡 血糖が30ml/dl以下になると発症しますが、いきなり昏睡になることはありません
歯科受診時での注意点
歯科受診をするときの3つの注意点
1 感染しやすいこと
2 傷が治りにくいこと
3 歯科疾患や治療によって血糖値が大きく変動すること
1 歯科治療においての治療、特に抜歯などの観血処置において、お口の中にいる常在菌が血液の中に入ることによって、感染が起こります。感染が起こった状態を菌血症と呼びます。
健常者の場合、特に症状もなく経過しますが、糖尿病がある場合は重症化することがあります。合併症の予防の基準は、HbA1c値 7・0%未満とされています。 また、血糖コントロールが良好の場合でも、抜歯などの際には、抗生剤の術前投与、術後の投与が菌血症の予防につながります。
2、糖尿病では高血糖による血流障害や神経障害などによって、傷が治りにくくなります。抜歯や歯周病の治療に時間がかかります。
3、歯科治療中に受けるストレスや麻酔注射によって血糖値が上昇すると言われています。治療の受診時には、食事を抜いたり、食事直前の時間帯は避ける様にしてください。また、糖尿病のお薬の使用時間に気をつけてください。血糖値の安定した時間帯に治療を受けるようにしてください。
治療にならないように予防することが大切です。
糖尿病になると感染しやすく、傷の治りが悪くなると説明しました。歯科の病気は虫歯や歯周病が大部分を占めています。これらは、定期的な予防をすることによって発症を防ぐことができます。
虫歯の予防には、歯のクリーニング、フッ化物塗布といったことができます。
歯周病の予防には、歯石の除去や歯磨きの仕方の改善をすることができます。
かかりつけの歯科医院を持って定期的に検診をすることによって早期発見早期予防をすることができます。
歯周病と糖尿病には、双方向の関係があります。
歯周病を改善すると、血糖値がコントロールしやすくなり、糖尿病の病態が改善すると、歯周病をコントロールしやすくなります。また、 糖尿病の治療には、軽度の場合は食事療法のみの方もおられます、重度の場合はインスリン療法を受けている場合もあります。お薬手帳を必ず歯科医院に持参する様にしてください。
血糖値は最新のものをお伝えください。
血糖値が高く、重度の糖尿の場合で抜歯が必要な場合は全身管理のできる口腔外科のある総合病院での治療が必要な場合があります。その場合は紹介状を書かせていただきます。
まずはそもそも虫歯や歯周病にならないところから。
健康とは1日にして成立するわけではなく
1日1日の積み重ねにより長い時間の努力の結果成立するものです。
一緒に健康を作り上げていくお手伝いをできればと考えていますのでお気軽にご相談くださいませ。
最新の研究によると
最新の研究結果によると(引用元はこちら:https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/396?fbclid=IwAR0YTmhOgpDTDbcV8wHDfmfIIiyXuMdnnTRfCZSCLn3UAQNR2JypnM-oFHs)
世界初ヒト歯周病の歯茎で脳内老人斑成分が産生されていることが判明
〜歯周病によるアルツハイマー型認知症への関与解明の新展開〜
公開日:2019.11.14
研究成果 医歯薬学
九州大学大学院歯学研究院の武 洲准教授と倪 軍軍(ニイ ジュンジュン)助教の研究グループは、中国吉林大学(九州大学との協定校)口腔医学院の周延民(シュウ エンミン)教授、同大学の聂 然(二ー ラン)大学院生(交換留学生)らの研究グループとの共同研究において、ヒトの歯周病の歯茎および歯周病原因菌であるジンジバリス菌(Pg菌)を全身に慢性投与したマウスの肝臓に、脳内老人斑成分であるアミロイドβ(Aβ)が産生されていることを初めて発見しました。
臨床研究により重度歯周病の罹患と認知機能低下が正相関することが報告され、Pg菌成分がアルツハイマー型認知症患者の脳内に検出されたことから、歯周病によるアルツハイマー型認知症への関与が注目を集めています。研究グループは、ヒトの慢性歯周病の歯周組織におけるマクロファージおよびPg菌を全身投与した中年マウスの肝臓におけるマクロファージに、Aβ₁₋₄₂とAβ₃₋₄₂の産生を発見しました(参考図1)。さらにPg菌による炎症性マクロファージにおいて、カテプシンBに依存してAβ₁₋₄₂ とAβ₃₋₄₂産生が誘導されていることを突き止めました。
これまでアルツハイマー型認知症の特異的な脳内病態であるAβ老人斑は、脳内で産生・蓄積すると考えられてきました。今回の研究では、Pg菌により惹起された炎症組織におけるマクロファージが脳内Aβ老人斑のリソースとなりうることを示しました。カテプシンBはPg菌感染したマウス肝臓におけるマクロファージにおいて炎症誘発およびAβ産生に関与することから、その制御により歯周病によるアルツハイマー型認知症の発症と進行を遅らせることが期待されます。
本研究成果は、日本学術振興会 科学研究費助成事業(JP16K11478、JP16H05848、JP17K17093)および中華人民共和国国家自然科学基金の支援を受け、2019年11月12(火)に国際学術誌のオンラインジャーナル「Journal of Alzheimer’s Disease」に掲載され、また、重要な論文としてジャーナルのEditor's Choiceにも選ばれました。(https://www.j-alz.com/editors-pick)

(参考図1)ヒト歯周病の歯茎におけるマクロファージにおいてAβが発現している様子。
図の赤はマクロファージを示しており、青は細胞核を示す。黄色は(A)Aβ₁₋₄₂(緑)と(B)Aβ₃₋₄₂(緑)がマクロファージ細胞(赤)に局在することを示す。
これはすなわち口腔ケアを行うことがアルツハイマーの予防につながることを示唆している可能性が非常に高いと思われます。
口腔ケアにより得られるメリットは非常に大きいです。
上記のような理由からも当院は定期的なメンテナンスをお勧めしています。
院内は感染対策をしっかり行い、診療を行っています。
お気軽にお問い合わせくださいませ。
ネット予約に関して
ネット予約に関して再度確認です。●初診の方、すでに通院されている患者様の定期検診の方への予約システムです。
●当日希望の方はお電話でのみ承ります。
●すなまち北歯科クリニック時代にかかられたことがあり、数年ぶりの方は初診相談よりご予約をお取りください。お分かりであれば以前の診察券番号も記入されてください。
●定期検診希望の方は砂町北歯科に既に通院している患者様に限ります。
●詰め物が取れたり、強い痛みなどで当日の診療を希望される方、予約のキャンセル・変更は必ずお電話でお願いします。このシステムにて予約をとっても処置はできませんのでご了承ください。
TEL:03-5683-0234
●院内の密な状況を避けるため、多少時間が前後することがございますがご了承ください。
●初診の方は歯周病検査・レントゲン・口腔内写真撮影にて保険の3割負担にて3000円から4000円ほどかかります。詳しくはHPの初診の流れをご覧ください。
●保険証をお忘れの場合診療をお断りする場合がございます。
●B型肝炎やC型肝炎などの感染症と診断されている方はお電話にてご予約をお願いします。
●矯正治療のご予約はお電話にてお願いいたします。
処置の予約は必ずお電話にてお願いいたします。
歯ぎしり
朝目が覚めたとき、「歯が痛い」「顎全体が重い」「頭痛や肩のこりを感じる」心当たりのある方は、もしかすると寝ている間に歯ぎしりをしているのかもしれません。
今回は、歯ぎしりによって起こる悪影響について解説します。
歯ぎしりによって起こる悪影響
1.歯が磨り減ってしまう
寝ている間に起こる歯ぎしりは、通常の食事などでおこなう咀嚼時とは違い、本人の体重、またはそれ以上の力が加わるといわれています。特に強い方は1トン近くの力がかかるとも言われています。
歯と歯が必要以上の力で擦り合うため、噛み合わせの凹凸が徐々に失われ、咀嚼機能が低下するだけでなく、正しい噛み合せの位置も分からなくなってしまいます。
2.歯周病の悪化につながる
歯ぎしりによって強い力がかかるのは、歯だけではありません。歯を支える歯茎や顎骨にも悪影響を及ぼします。
強い力がかかることで歯が揺さぶられ、それを支える顎骨が徐々に壊れ始めます。歯と歯茎の隙間が広がると、細菌が入り込みやすくなりますので、歯周病が悪化してしまいます。
また、犬歯へ摩耗が加わると、前歯と奥歯のバランスが崩れるため、結果的に奥歯が歯周病になりやすくなるともいわれています。
3.知覚過敏になりやすくなる
歯が摩耗するということは、歯の表面に存在するエナメル質の量が減るということです。
エナメル質は、他の組織に比べてとても硬く、鎧のような役目をもっていますが、薄くなると内部への刺激が伝わりやすくなります。
それによって起こるトラブルの一つが、温度差のあるものがしみる、知覚過敏です。知覚過敏は、軽度であれば温度差のあるものを避けることで痛みを回避できますが、重度になると歯ブラシの毛先を当てることすらできなくなる恐ろしい病気です。
歯ぎしりによる噛み合わせの部分の凹凸の減少が見られたときは、できるだけ早く歯科医院で相談するようにして下さい。
4.顎関節症の原因になりうる
歯ぎしりは、強い力で噛み合いながら、下顎が前後左右に動きます。
下顎は、顎関節と繋がっており、過度な負担をかけると顎関節症を引き起こします。起床時に顎の痛みを感じる場合は、放置すると顎関節症を発症する可能性があります。症状が悪化すると、普段の会話や食事にも支障をきたすようになるので、注意が必要です。
5.肩こり・頭痛をおこす
咀嚼時には、下顎と繋がる顔面の筋肉が働いていますが、その筋肉は首や肩、背中など他の組織に繋がっています。歯ぎしりによる過度な負担は、顎関節以外にも関与する筋肉が筋緊張を起こしやすくなり、繋がる首や肩、背中にも影響します。
結果、頭痛や肩こり、背中の痛みの原因となり、症状が慢性化する恐れもあるため、早めの対策が必要です。
首や肩、背中のハリを感じたときは、歯ぎしりをしていないか確認してみましょう。
6.歯並びが変化する
歯と歯が強い力でぶつかり合う歯ぎしりは、歯が揺れ動く原因となり、歯並びに変化が起こります。不適切な歯並びになってしまうことで、咀嚼機能の低下、歯周病の悪化、虫歯が発生しやすくなるなど、さまざまなトラブルの原因となります。
7.消化不良を引き起こしやすくなる
歯ぎしりによって噛み合わせの不具合や顎関節の痛みが起こると、咀嚼機能を低下させるため、結果的に消化不良を引き起こす原因にもなりかねません。
しっかりと噛めない、歯同士がフィットする位置が分からないと感じたときは、放置せずに歯科医院で診てもらうようにしましょう。
基本的にはすり減る前に早め早めの対策が肝心となります。
今月の矯正日
今月の矯正日は9/20(日)の予定となっております。
矯正相談は初回無料ですが、矯正相談の前に一度一般の方で受診して頂く必要がございます。
骨格性の矯正治療が必要だと判断した場合は院長が高度医療機関へご紹介いたします。
歯周病の治療について
度々歯周病のことについては当ブログにて取り上げさせていただいております。詳しくはこちら。
歯周病について(こちらをクリック)
歯周病は治らない病気です。糖尿病などと同じ生活習慣病の分類になります。
つまり、一度罹患してしまうと人により重症度は異なりますが
定期的な受診を一生継続することをオススメいたします。
歯科の疾患はどうしても自覚症状が乏しく、痛みが出るまでは放置しておこうと考える方も多いです。
しかしながら、痛みが出る頃にはすでに抜歯以外の選択肢がなくなってしまっていらっしゃる方も非常に多く見受けられます。
必ず早めに何か大きい問題が発生する前の受診をオススメいたします。